3月25日
投資被害について
ニューヨークダウ349ドル高、半導体が主導
米国株式市場は反発
ダウ平均は349.44ドル高の34707.94ドル、ナスダックは269.24ポイント高の14191.84で取引を終了した。
原油価格の反落で、安心感から寄り付き後、上昇。新規失業保険申請件数が53年ぶり低水準を記録したほか、3月総合購買担当者景気指数も改善したため景気回復への期待が再燃し終日堅調に推移した。引けにかけ、半導体の上昇がけん引し、一段高となった。
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、122円33銭で引けた
米先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少し1969年以降で最小となったほか、米3月製造業購買担当者景気指数速報値も予想外に2月から上昇したため米利上げ加速観測が一段と強まり、長期金利上昇に伴うドル買いが加速。日米金利差拡大観測に伴う円売りも強まった。
ニューヨーク原油先物5月限は反落、原油5月限終値は112.34ドル、2.59ドル安
欧州連合がロシアからのエネルギーの輸入について、禁輸でまとまることが出来ていないことが相場を圧迫した。ドイツを中心とした欧州各国は原油や天然ガスの輸入をロシアに依存し、代わりの供給先を見つけることが困難であることから、ウクライナで軍事行動を続けるロシアに有効な追加制裁を科すことができていない。
ただ、ロシアは天然ガスの輸入についてルーブルでの支払いを要求している。欧州首脳は契約違反であると批判しているものの、追加制裁がなくとも、欧州がロシア産のエネルギーに依存できなくなるリスクがある。西側がルーブル建て支払いを拒否した場合のロシアの対応は不明。
カスピ海パイプライン・コンソーシアムのパイプラインが24日に一部稼働を再開すると伝わったことは圧迫要因。荷積みを行う一点係留「1」の精査が完了し、輸出が可能となった。ただ、一点係留「2」、「3」については悪天候による被害が確認されており、復旧時期は未定。
ニューヨーク金先物4月限は続伸、金4月限終値は1962.20ドル、24.90ドル高
原油高が一服したが、西側諸国の対ロ制裁強化などを受けて金に押し目買いが入った。米財務省はロシアが関与する金関連の取引について、米当局が制裁の対象とする可能性がある旨を警告した。一方、英総合購買担当者景気指数でS&Pグローバルのチーフビジネスエコノミストは、物価高と成長停滞が同時に起こるスタグフレーションが今後数カ月に起こる兆候が調査で示されたと述べた。