4月27日
投資被害について
ニューヨークダウ809ドル安、企業の悲観的見通しに失望
ダウ平均は809.28ドル安の33240.18ドル、ナスダックは514.11ポイント安の12490.74で取引を終了した。
高金利や景気後退懸念で、投資家心理が悪化し、寄り付き後、下落。ロシア外相が核戦争のリスクに言及したほか、ロシアがポーランドへの天然ガス供給予告をしたとの報道も売り材料となった。さらに、主要企業決算で、全般的に内容は予想を上回っているものの、コストの上昇などを理由に悲観的な見通しが目立ち、投資家のさらなる失望感に繋がり終日軟調に推移。引けにかけて下げ幅を拡大した。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、127円26銭で引けた
米3月耐久財受注速報値、4月消費者信頼感指数、3月新築住宅販売件が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会の利上げ加速などで米国経済が景気後退に陥るとの懸念が浮上し、長期金利は低下し、ドル売りが優勢となった。リスク回避の円買いも強まった。ただ、米連邦準備制度理事会の大幅利上げ観測を受けたドル買いも根強く、岸田首相が円安に関し、プラス面、マイナス面両面あり、為替状況は経済措置により安定させていくと言及したことから、為替介入警戒感は緩和し、円も伸び悩んだ。
ニューヨーク原油先物6月限は反発、原油6月限終値は101.70ドル、3.16ドル高
中国で新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、北京の都市封鎖によって石油需要が一段と落ち込むリスクがある反面、ウクライナで軍事行動を続けるロシアからの供給がさらに減少する可能性があることが相場を支えた。
露エネルギー大手ガスプロムはポーランド国営PGNiGに対して、現地時間の27日朝から天然ガスの供給を止めると通告した。ロシアは敵対国家にルーブルで決済するよう要求しているが、ポーランドは拒否している。ポーランドはガスプロムから年間消費量の約半分の供給を受けている。ただ、ポーランド政府は緊急事態に備えて十分な備蓄を確保していると発表している。
米ノースダコタ州のシェールオイル生産地バッケンが週末にかけて寒波に見舞われ、停電などによって減産したことは支援要因。同州の生産量は日量110万バレル。減産幅は最大で6割と想定されている。
ニューヨーク金先物6月限は小幅高、金6月限終値は1904.10ドル、8.10ドル高
時間外取引では、ドルが堅調に推移も下値の堅さから買い戻しや、安値拾いの買いで自律修正高となり、1900ドル台を回復して小高く推移。日中取引では、ユーロ安・ドル高が圧迫要因ながらも米長期金利の低下が下支え要因となり、小高く推移した。中盤以降は戻りは抑えられ、自律修正高の域を出なかった。