5月17日
投資被害について
ニューヨークダウ26ドル高、ハイテクが重し
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は26.76ドル高の32223.42ドル、ナスダックは142.21ポイント安の11662.79で取引を終了した。
中国の鉱工業生産や小売りの悪化、ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外のマイナスに落ち込んだため世界経済の成長鈍化を警戒し、寄り付き後、下落。ただ、連邦準備制度理事会の利上げペースが従来想定されたほど急速にならないとの見方も同時に浮上し、金利が低下するとダウは上昇に転じた。ハイテク株では利食いと見られる売りが続き下落。
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、129円07銭で引けた
朝方発表された米5月ニューヨーク連銀製造業景気指数は予想外のマイナスに落ち込んだほか、中国の鉱工業生産や小売りの悪化で米国経済や世界経済の成長減速懸念にリスク回避の円買いや、10年債利回り低下に伴うドル売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物6月限は続伸、原油6月限終値は114.20ドル、3.71ドル高
精油能力不足を背景に製品価格の上昇が止まらないことが原油価格を押し上げた。改質ガソリン先物は6月限が1ガロン=4ドルの節目を突破し、過去最高値を更新。高値で需要は停滞しているものの、ドライブシーズンの本格化で需要が上向き、ガソリン在庫がさらに減少する可能性が意識されている。米エネルギー情報局の週報でガソリン在庫は過去5年のレンジ下限を下回る水準まで取り崩されている。
新型コロナウイルスの流行が落ち着き、中国の需要が回復すると期待されていることも支援要因。上海ではコロナ対策の緩和が始まっており、6月には都市封鎖が完全に解除される見通しとなった。中国の4月の小売売上高や鉱工業生産指数は弱かったが、特に材料視されず。
5月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が-11.6と低調だったことは景気後退懸念を強めた。本指数は1月や3月にもマイナスとなっており、景気判断の分岐点であるゼロを行き来している。
ニューヨーク金先物6月限は反発、金6月限終値は1814.00ドル、5.80ドル高
4月の中国の鉱工業生産や小売売上高が弱い内容となり、景気減速懸念からリスク回避の動きとなった。ただ景気減速懸念から米国債の利回りが低下すると、リスク回避の動きが一服し、金は買い戻し主導で地合いを引き締めた。