6月22日
投資被害について
ニューヨークダウ641ドル高、景気後退への懸念が緩和
米国株式市場は上昇
ダウ平均は641.47ドル高の30530.25ドル、ナスダックは270.95ポイント高の11069.30で取引を終了した。
値ごろ感からの買いや海外市場の流れを受けて、寄り付き後、上昇。バイデン大統領が「景気後退は避けられる」との考えを示したため、景気後退への脅威も緩和し、終日堅調に推移した。
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円68銭で引けた
米5月シカゴ連銀全米活動指数が予想外に低下したため、一時ドル買いが後退。しかし、米5月中古住宅販売件数が予想程悪化せず、さらに、連邦準備制度理事会のウォラー理事が「7月も0.75%の利上げを支持する」との考えを示したほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁は「インフレ低下の緊急性が高い」とのタカ派発言を受け金利上昇に連れドル買いが強まった。また、日米金利差拡大観測に円売りにも拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物8月限は反発、原油8月限終値は109.52ドル、1.53ドル高
先週末の急落を受けて買い戻しが優勢だった。夏場の季節的な需要拡大によって、低迷するガソリン消費が浮上すると期待されている。バイデン米政権は1ガロン=18.4セントの連邦ガソリン税の一時停止を検討しており、消費を支援する見通し。今週の米週間石油在庫統計でもガソリン在庫の取り崩しが続くと想定されている。
主要な米株価指数が上昇したことも支援要因。米景気後退懸念が高まっているなかで株価は下向きだが、警戒感は一方的に高まっておらず、楽観論が根強く残っている。
イランがフォードウの核施設でウラン濃縮をさらに前進させようとしていることは懸念要因。イラン核合意の修復協議が停滞しているなかで、イランは従来の合意からの逸脱を続けており、合意の修復と制裁解除によるイラン産原油の供給拡大見通しが後退している。
ニューヨーク金先物8月限は弱含み、金8月限終値は1838.80ドル、1.80ドル安
時間外取引では、ユーロドルの戻り売り圧力の強さから売り優勢で推移も1830ドル台前半で下値堅く推移。日中取引では、ドル高一服ムードも米長期金利の上昇、ユーロドルの下落が戻りを抑え、弱含み商状が続いた。22日にパウエル米連邦準備制度理事会議長の半期に一度の議会証言を控え、玉整理中心の取引となったもよう。