7月6日
投資被害について
ニューヨークダウ129ドル安、ハイテクが支える
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は129.44ドル安の30967.82ドル、ナスダックは194.40ポイント高の11322.24で取引を終了した。
深刻な景気後退懸念に売られ、寄り付き後、大幅安となった。その後発表された5月製造業受注や耐久財受注が予想外に改善したため売りの勢いが弱まったが、ダウは景気後退懸念が終日くすぶり、軟調推移。引けにかけ、暗号資産市場が回復したほかハイテクの上昇で下げ幅を一段と縮小した。金利低下でハイテクの買戻しが継続し、ナスダック総合指数はプラス圏で終了。
5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円79銭で引けた
米5月製造業受注や5月耐久財受注改定値が予想を上回り一時ドル買いが強まったが、2年債と10年債利回りが逆転したため景気後退懸念が一段と強まり、ドル売り・円買いに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物8月限は大幅安、原油8月限終値は99.50ドル、8.93ドル安
主要国の景気悪化懸念の高まりが相場を圧迫した。リセッションによって需要が縮小し、供給ひっ迫感が後退すると想定されている。外為市場は円高・ドル高が強まり、リスク回避が鮮明だったほか、安全資産である米国債は買われた。ただ、米株式市場は売りが優勢だったが、ナスダック総合指数やS&P500はプラス圏に切り返した。
先週の6月の米供給管理協会製造業景気指数に続き、6日発表の米供給管理協会非製造業景気指数の低下が警戒されていることが重し。本指数は景気に先行する傾向があり、足元では景気減速が強まっているとみられている。
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコはアジアや欧州向けの公式販売価格を引き上げた。特にアジア向けの引き上げ幅が大きかったが、相場への影響は限定的。
ニューヨーク金先物8月限は大幅安、金8月限終値は1763.90ドル、37.60ドル安
ドル高を背景に売り優勢となり、日中取引の前半に値を崩し、安値模索の動きが加速した。ユーロドルが約20年ぶりの安値をつけことで金市場からの資金流出が加速する動きとなった。1760ドルが支持線となったが、中盤から後半の取引も安値低迷となり、ほぼこの日の安値引けとなった。