7月12日
投資被害について
ニューヨークダウ164ドル安、中国の都市封鎖を警戒
米国株式市場は下落
ダウ平均は164.31ドル安の31173.84ドル、ナスダックは262.71ポイント安の11372.60で取引を終了した。
新型コロナ感染拡大で、中国都市の一部が再び都市封鎖入りし世界経済の成長を一段と妨げるとの懸念に寄り付き後、下落。今週、発表されるインフレ指標や企業決算シーズン入りで冴えない見通しなどを警戒した売り圧力も強く、終日軟調に推移した。
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、137円40銭で引けた
7月連邦公開市場委員会での0.75%の追加利上げを織り込むドル買いや日本の参院選での与党圧勝で日銀が当面緩和策を維持するとの見解を受けた円売りが加速した。
ニューヨーク原油先物8月限は反落、原油8月限終値は104.09ドル、0.70ドル安
主要国の景気後退による需要下振れが引き続き警戒されている。米連邦公開市場委員会は大幅な利上げを続ける見通しであるほか、欧州中央銀行が今月にも利上げを開始する予定であることから、景気見通しは依然として不透明。ユーロ安によるユーロ圏のインフレ高進も懸念要因。
中国政府がゼロコロナ政策を頑なに維持していることから、石油需要の伸び悩みが意識されていることは圧迫要因。延々と変異を繰り返すコロナウイルスに対して中国当局は従来の感染対策を変えておらず、景気回復の重しとなっている。
主要国がロシア依存から脱却しようとするなかで供給ひっ迫感が強まっていく見通しであることは下支え要因。特に欧州の供給ひっ迫感が強く、天然ガス価格は上昇傾向を維持。ロシアが輸出する石油価格を主要国が制限しようとしていることについて、プーチン露大統領は悲惨な結果を招くと警告している。
ニューヨーク金先物8月限は弱含み、金8月限終値は1731.70ドル、10.60ドル安
中国上海で新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念を背景にリスク回避のドル高・株安となったことが圧迫要因になった。米経済は堅調との見方もあるが、米連邦準備制度理事会の大幅利上げが見込まれており、戻りは売られた。