7月14日
投資被害について
ニューヨークダウ208ドル安、大幅利上げを警戒
ダウ平均は208.54ドル安の30772.79ドル、ナスダックは17.15ポイント安の11247.58で取引を終了した。
6月消費者物価指数が前年比で41年ぶりの高水準に加速したため7月の連邦公開市場委員会で1.0%利上げ観測も浮上したため売りが先行し、寄り付き後、下落。金利高が重しとなり、終日軟調推移となったが、景気後退観測が強まると、同時に引き締めも想定された程、進まないとの見方も広がり長期金利が低下に転じると売り圧力も後退した。引けにかけて下げ幅を縮小。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、137円44銭で引けた
米6月消費者物価指数が予想を上回ったため7月連邦公開市場委員会で一部1%利上げ観測も強まり金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。ただ、大幅な利上げにより、景気後退に陥るとの懸念も浮上し、金利の上昇が一段落するとドル買いも後退。30年債入札も好調でドル売りを支援した。その後、ボスティック米アトランタ連銀総裁が6月消費者物価指数の結果に懸念を表明し全てが選択肢になると言及したほか、連邦準備制度理事会が公表した最新の米地区連銀経済報告でも著しい物価の上昇が報告されたため、7月の1%利上げ確率は一段と高まった。
ニューヨーク原油先物8月限は小幅高、原油8月限終値は96.30ドル、0.46ドル高
前日の暴落を受けて買い戻しが優勢となった。西側が追加の対ロシア制裁を検討していることから供給ひっ迫懸念が根強い。ロシアの報復制裁が警戒されるなかで、欧州の天然ガス価格の指標であるTTF先物は上昇傾向を維持。
6月の米消費者物価指数が前年比+9.1%と、約40年ぶりの高い伸びとなったことから、月末の米連邦公開市場委員会に向けて積極的な利上げ観測が一段と強まっており、米景気見通しの不透明感がさらに広がったことは上値を抑えた。フェドウォッチでは1%の利上げ観測が強まっている。
バイデン米大統領のサウジアラビア訪問を控えて、石油輸出国機構の追加増産が意識されていることは圧迫要因。バイデン米大統領はサルマン国王のほか、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談し、相場安定を要請する見通し。
米エネルギー情報局の週報で、原油や石油製品の在庫が増加したことは重し。石油製品需要は日量1872万バレルと節目の同2000万バレルを下回った。原油生産量は日量1200万バレルと回復が一巡。製油所稼働率は94.9%と、最近の高水準を維持した。
ニューヨーク金先物8月限はやや強含み、金8月限終値は1735.50ドル、10.70ドル高
6月の米消費者物価指数は前年同月比で9.1%上昇と5月の8.6%上昇から加速し、40年超ぶりの大幅な伸びとなった。米金利先物市場で100ベーシスポイント利上げを織り込み、金の圧迫要因になった。ただユーロドルがパリティ割れで下げ一服となると、買い戻し主導で急反発した。バイデン米大統領は、米消費者物価指数上昇について、最近のガソリン価格の下落を考慮すると過去の数値だと述べた。