10月4日
投資被害について
ニューヨークダ765ドル高、長期金利が大幅低下
ダウ平均は765.38ドル高の29490.89ドル、ナスダックは239.81ポイント高の10815.43で取引を終了した。
英国のトラス政権が最高所得税率引き下げを撤回したため世界金融市場混乱への不安が緩和し買戻しが先行。9月米供給管理協会製造業景況指数や8月建設支出が予想下回り、パンデミックによる経済封鎖直後の2020年来の低水準に落ち込む低調な経済指標の結果を受け連邦準備制度理事会の利上げペース加速懸念が後退、長期金利低下に伴う買いが強まり、一段高となった。
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、144円55銭で引けた
米9月供給管理協会製造業景況指数は8月から予想以上に低下しパンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月来で最低となったほか、米8月建設支出も2カ月連続のマイナスで下落率も予想外に7月から拡大し、やはりパンデミック以来で最低となる低調な結果を受けて、米国債相場が上昇。金利低下に伴いドル売りが優勢となった。対ポンドでのドル売りも強まった。
ニューヨーク原油先物11月限は大幅反発、原油11月限終値は83.63ドル、4.14ドル高
今週5日の会合を控えて、石油輸出国機構プラスが日量100万バレル超の大幅な減産を検討していることが手がかり。景気見通しが悪化していることから、2会合連続で生産目標を引き下げる見通し。新型コロナウイルスのパンデミック以降、会合はオンライン形式で実施されていたが、今回は対面で行われる。4日に予定されていた共同技術委員会は取りやめとなったもよう。
石油輸出国機構プラスの会合が急遽対面で行われることになったことから、一部の産油国はスケジュールの都合上出席できない見通し。ただ、ブルームバーグの報道によると、ロシアのノバク副首相は出席するもよう。
9月の米供給管理協会製造業景気指数が50.9まで低下し、想定されているように景気後退の接近が示唆されたことは支援要因。来月以降の米連邦公開市場委員会における利上げペースの鈍化が期待されている。関連市場は株高やドル安に振れた。次回の米連邦公開市場委員会は米中間選挙の前の週に開催される。
ニューヨーク金先物12月限は続伸、金12月限終値は1702.00ドル、30.00ドル高
英政府が最高税率引き下げを撤回し、ポンド主導でドル安に振れたことや、9月の米供給管理協会製造業総合指数が2年4カ月ぶりの低水準となり、ドル安に振れたことが支援要因になった。先行指標となる新規受注指数が大きく低下した。