10月6日
投資被害について
ニューヨークダ42ドル安、急速な利上げ懸念が再燃
米国株式市場は反落
ダウ平均は42.45ドル安の30273.87ドル、ナスダックは27.76ポイント安の11148.64で取引を終了した。
予想を上回った9月供給管理協会非製造業景況指数を受け連邦準備制度理事会の急速な利上げ観測が再燃し長期金利の上昇に伴い警戒感から売られ、寄り付き後、下落。押し目買いに一時上昇に転じる局面もあったが、連邦準備制度理事会高官が依然タカ派姿勢を維持し来年の利下げの市場の憶測を否定したため売りが再燃し、引けにかけ、主要株式指数は再び下落に転じ終了した。
5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、144円65銭で引けた
米9月供給管理協会非製造業景況指数が予想を上回ったほか、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁がインフレは多くが想定していた以上に長期化しており、世界経済の成長減速への影響を考慮していくとしながらも、連邦準備制度理事会の利上げ継続する姿勢を表明、利上げペースを鈍化する壁は高いとし、23年の利下げは予想しないとタカ派姿勢を維持したため長期金利に伴うドル買いが再燃した。
ニューヨーク原油先物11月限は続伸、原油11月限終値は87.76ドル、1.24ドル高
石油輸出国機構プラスの閣僚会合で、生産目標を11月から日量200万バレル引き下げることが決まったことが手がかり。世界的な景気悪化が背景。8月の生産目標が今回の減産のベースラインとなる。ほぼ毎月行われていた産油国会合は、共同閣僚監視委員会が2ヶ月に1回、閣僚会合は6ヶ月に1回と変更になったが、共同閣僚監視委員会が閣僚会合の開催を要請できる。また、次回の閣僚会合は6ヶ月後ではなく、12月4日(日)となった。日曜日に開催されるのは異例。西側各国は12月5日からロシア産原油の輸出価格制限を開始する予定。
生産目標が日量200万バレル引き下げられるのに対して、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相によると実際の生産量の減少幅は日量100万バレル程度となる。石油輸出国機構プラスの実際の生産量は生産目標を日量300万バレル以上下回ってお り、生産目標と生産量は一致していない。
米エネルギー情報局の週報で、原油や石油製品の在庫は減少した。原油と石油製品の輸出量は合計で日量1061万2000バレルと拡大傾向を維持。石油製品需要が日量2083万1000バレルと堅調だったことも在庫の取り崩しにつながった。ガソリン需要の上振れが目立った。ガソリン在庫は2億746万バレルまで減少し、2014年11月以来の低水準を更新。
ニューヨーク金先物12月限は反落、金12月限終値は1720.80ドル、9.70ドル安
ドル高に振れたことが圧迫要因になった。米国債の利回り上昇や、9月の米供給管理協会非製造業総合指数で雇用が上昇したことが圧迫要因になった。ただ同指数は56.7と前月の56.9から小幅低下した。