2月24日
投資被害について
米国株式市場は上昇、主要ハイテク決算などを好感
ダウ平均は108.82ドル高の33,153.91ドル、ナスダックは83.33ポイント高の11,590.40で取引を終了した。
昨日引け後に発表された主要ハイテク企業、エヌビディアの好決算が投資家心理の改善に繋がり上昇スタート。その後、週次失業保険申請件数の減少や米10-12月期国内総生産価格指数の上方修正を受けて金利が上昇すると一時下落に転じた。一方、金利が伸び悩むとプラス圏に回復。また明日の重要インフレ指標発表を控えた買い戻しも強まり、終盤にかけて上げ幅を拡大した。
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、134円70銭で引けた
米先週分新規失業保険申請件数が前回から予想外に減少し6週連続で20.0万件割れとなったほか、米10-12月期国内総生産価格指数改定値が予想外に上方修正されたため金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。同時に10-12月期国内総生産が予想外に下方修正され、個人消費改定値の伸びも予想以上に下方修正されたため成長懸念やも存続。スタグフレーション懸念も再燃。また月末のリバランス絡みで債券買いが強まると、ドルが伸び悩んだ。
ニューヨーク原油先物4月限は反発、原油4月限終値は75.39ドル、1.44ドル高
ロシアが同国西側からの石油輸出を3月に前月比で最大25%削減する計画であると伝わったことが支援要因。正式な発表はまだないが、公表されている3月の日量50万バレルの自主減産を上回る規模の供給量の削減が行われる可能性が高まった。
ロシアはウスチ・ルガやプリモルスクなどバルト海や、黒海のノヴォロシスクからの輸出を削減する計画。ロシアは西側の港から日量250万バレルのウラル産原油を輸出しており25%の削減が実施されると日量60万バレル超の供給減となる。
米エネルギー情報局の週報で原油在庫の増加が続き、2021年5月以来の高水準となったことは重し。定期改修を背景に製油所稼働率が85.9%で低調に推移していることが原油在庫を押し上げている。ただ、原油と石油製品の輸出量は合計で日量1058万9000バレルと引き続き堅調。石油製品需要は日量2021万8000バレルと底堅かった。
ニューヨーク金先物4月限は弱含み、金4月限終値は1826.80ドル、14.70ドル安
前日に発表された米連邦公開市場委員会議事録で利上げ継続見通しが示されたことが圧迫要因になった。また第4四半期の米国内総生産改定値でコア個人消費支出価格指数が上方修正されたことや、米新規失業保険申請件数で労働市場の堅調が示されたことを受けてドル高に振れた。