4月12日
投資被害について
米国株式市場はまちまち、重要インフレ指標待ちで様子見
ダウ平均は98.27ドル高の33,684.79ドル、ナスダックは52.48ポイント安の12,031.88で取引を終了した。
ディフェンシブや景気循環株の買いに支えられ寄り付き後上昇。その後、イエレン財務長官が信用縮小の兆候が見られないと金融混乱の悪化回避を示唆、国内経済が並外れて強いとの見解を示したためダウ平均は堅調に推移した。一方、重要インフレ指標の発表を控えた警戒感やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁があと1回の利上げが妥当と言及すると金利が上昇に転じたため、ハイテクは終日軟調に推移。主要株価指数はまちまちで終了した。
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円74銭で引けた
ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が金融混乱と連邦準備制度理事会の利上げの関連性を否定し連邦準備制度理事会の中間見通しである年内あと1回の利上げが妥当としたため金利が上昇に転じドル買いが強まった。その後、グールズビー米シカゴ連銀総裁が金融ストレスを理由に積極的過ぎる利上げには注視が必要と、慎重な姿勢を示すとドル買いが一段落した。またイエレン米財務長官も会見で米国経済が並外れて強く景気停滞を回避すると見ており、信用縮小を示す証拠も見られないと言及したため金融システムへの不安もさらに後退。リスク選好の円売りが優勢となった。
ニューヨーク原油先物5月限は反発、原油5月限終値は81.53ドル、1.79ドル高
来月の米連邦公開市場委員会での0.25%利上げを最後に金融引き締めがいったん終了すると期待されていることが相場を押し上げた。12日発表の3月の米消費者物価指数では、総合・前年比が鈍化を続ける一方、コア・前年比は加速するとみられている。
来月から主要産油国が自主減産を開始するため、北半球の需要期にかけて需給が引き締まっていくと期待されていることは支援要因。石油輸出国機構プラスと合わせて来月からの減産規模は日量366万バレル規模となる。
米エネルギー情報局が発表した月報で、米原油生産見通しが上方修正されたほか米需要見通しは下方修正されたものの、ほとんど手がかりにはならず。今年の米原油生産見通しは従来の日量1244万バレルから同1254万バレルまで引き上げられた。
ニューヨーク金先物6月限は反発、金6月限終値は2019.00ドル、15.20ドル高
12日に発表される3月の米消費者物価指数を控えてドル安に振れたことが支援要因になった。インフレの伸びが鈍化するとみられている。一方、米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、米連邦準備制度理事会があと1回の0.25%ポイントの利上げを実施するという見通しは妥当な出発点とした。6月以降の利上げ停止が見込まれていることも金の支援要因になった。