4月18日
投資被害について
米国株式市場は反発、金融不安が緩和
ダウ平均は100.71ドル高の33,987.18ドル、ナスダックは34.26ポイント高の12,157.72で取引を終了した。
中堅銀の破綻の影響を受けて預金流出などが警戒され、株価が下落していたチャールズ・シュワブの決算が予想を上回ったため投資家心理が改善し、寄り付き後上昇。一方5月連邦公開市場委員会の利上げが織り込まれる中、金利高を嫌気した売りに押され一時下落に転じた。ただ、終盤にかけては金融不安の緩和や経済のソフトランディング期待を支援要因にプラス圏に回復して終了。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、134円45銭引けた
米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数は予想外に5カ月ぶりのプラス圏に回復、昨年7月来で最高となったほか、4月NAHB住宅市場指数も一段と改善し昨年9月来で最高となったため5月連邦公開市場委員会での追加利上げを織り込む金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。
ニューヨーク原油先物6月限は反落、原油6月限終値は80.83ドル、1.60ドル安
来月の米連邦公開市場委員会における0.25%の利上げ観測が相場を圧迫した。金利負担のさらなる拡大による景気悪化が警戒されている。ただ、米インフレ率が鈍化する傾向にあることから、5月の利上げを最後に米金融引き締めがいったん終了するとの観測は根強い。
4月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が+10.8まで上昇し、2022年7月以来の高水準をなったことは支援要因。物価高や米金融引き締めを背景に企業景況感は悪化する傾向にあるが、本指数は低下が一巡し下げ止まる傾向にある。
18日発表の1-3月期の中国国内総生産が回復する見通しであることは下支え要因。市場予想では前年比+3.9%が想定されている。ゼロコロナ政策が終了し、中国経済は上向いている。
ニューヨーク金先物6月限は弱含み、金6月限終値は2007.00ドル、8.80ドル安
4月のニューヨーク連銀製造業業況指数は35.4ポイント上昇し、10.8となった。事前予想のマイナス18.0を大きく上回り、昨年7月以来の高水準を記録した。新規受注と出荷が急増した。