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4月27日

投資被害について

米国株式市場はまちまち、金融不安が重し

ダウ平均は228.96ドル安の33,301.87ドル、ナスダックは55.19ポイント高の11,854.35で取引を終了した。
予想を上回ったハイテク決算を好感し上昇して始まった。その後、経営難に見舞われている地銀のファースト・リパブリックの存続性が一段と危ぶまれ金融システムの混乱を警戒し売りが加速、ダウ平均は下落に転じた。一方マイクロソフトなど一部ハイテク企業の良好な決算や利上げ観測の後退でナスダック総合指数はプラス圏を維持。主要株価指数はまちまちで終了した。

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円67銭で引けた

米3月耐久財受注速報値が2月から予想以上に3カ月ぶりのプラスに改善し伸びが昨年12月来で最大となったためドル買いが強まった。その後、根強い景気後退懸念に加えて地銀のファースト・リパブリックの存続リスクを織り込み金融不安が広がり、利上げ観測が後退すると金利低下に伴うドル売りに転じた。金利が再び上昇するとともにドル売りも後退。


ニューヨーク原油先物6月限は続落、原油6月限終値は74.30ドル、2.77ドル安

預金が流出している米ファースト・リパブリック銀行の暴落が続いたことから、金融システム不安や景気悪化懸念が強まった。信用収縮により米経済は後退していくとみられている。米ファースト・リパブリック銀行の財務強化に向けた取引がまとまらないなかで、米連邦準備制度理事会は同銀行に対して緊急貸出制度の利用を制限する可能性があると伝わっている。

米金融システム不安が強まっているなかでも、来週の米連邦公開市場委員会では0.25%の追加利上げが想定されている。CMEのフェドウォッチによると、0.25%の利上げ確率は72%。

米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫は一段と減少したが、特に材料視されず。季節的な需要増加に合わせて、製油所への原油投入量が拡大していることが原油在庫の取り崩しの背景。ガソリン需要の4週間移動平均は日量906万5000バレルと前年の同じ時期を上回って推移。


ニューヨーク金先物6月限は弱含み、金6月限終値は1996.00ドル、8.50ドル安

米中堅銀ファースト・リパブリック・バンクに対する懸念や独政府が経済成長率見通しを上方修正したことを背景にドル安に振れたことが支援要因になったが、米国債の利回りが上昇すると、戻りを売られた。米政府は、同行に介入する意図は持っていない。