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5月9日

投資被害について

米国株式市場はまちまち、債務不履行リスクが重し

ダウ平均は55.69ドル安の33,618.69ドル、ナスダックは21.50ポイント高の12,256.92で取引を終了した。
地銀セクターの回復で金融不安が緩和したため寄り付き後、上昇。その後、連邦政府の債務不履行リスクを警戒した売りに押され下落に転じた。さらに米連邦準備制度理事会銀行融資担当者調査で融資基準が一段と厳格化されたことやビジネス融資需要の弱さが証明されると、売り圧力がさらに強まり下落幅を拡大。一方、今週予定されている消費者物価指数などの重要インフレ指標発表を控え下値も限定的となり終盤にかけて下げ幅を縮小した。ナスダック総合指数はプラス圏を回復し、まちまちで終了。

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円09銭で引けた

イエレン米財務長官が週末のインタビューにおいて、「もし、米国が債務不履行となった場合、金融市場は災難に見舞われる」と警告したため警戒感からリスク回避の円買いが優勢となった。同時に債務不履行リスクに米国債相場が売られ金利上昇に伴うドル買いが下支えとなった。連邦準備制度理事会銀行融資担当者調査結果で引き続き貸付基準の厳格化が明らかになったがドル買いが続いた。


ニューヨーク原油先物6月限は上昇、原油6月限終値は73.16ドル、1.82ドル高

先週の急落後の買い戻しが続いた。米地方銀行株の不透明感や金融システム不安を背景とした原油安が巻き戻されている。ただ、週明けのナスダック地方銀行株指数は反落しており、先週末にかけての戻りは続いていない。

カナダのアルバータ州の山火事で約3万人が避難を強いられているほか、少なくとも日量18万5000バレル規模の原油生産が停止したことも支援要因。アルバータ州は緊急事態を宣言している。

今週の米消費者物価指数の発表を控えた買い戻しも入った。インフレ率次第では米金利据え置き観測が強まる。先週の米連邦公開市場委員会では利上げ打ち止めが示唆されている。


ニューヨーク金先物6月限は小幅高、金6月限終値は2033.20ドル、8.40ドル高

米連邦準備制度理事会の利上げ停止見通しなどを受けて堅調となった。米地銀株が上昇したことを受けて利食い売りが出る場面も見られたが融資基準の厳格化に対する懸念もあり、押し目を買われた。