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5月16日

投資被害について

米国株式市場は反発、債務上限交渉の進展期待高まる

ダウ平均は47.98ドル高の33,348.60ドル、ナスダックは80.47ポイント高の12,365.21で取引を終了した。
バイデン大統領が債務上限交渉を巡り「妥結は可能」と言及し、警戒感の緩和から上昇して始まった。しかし5月ニューヨーク連銀製造業景気指数が前月から大幅に悪化したため景気減速を警戒した売りが強まったほか、アトランタ連銀のボスティック総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が追加利上げの可能性にも言及したため、金利高を警戒した売りで一時下落に転じた。終盤にかけては大統領と議会指導者との債務上限交渉を明日に控え、買戻しが強まりプラス圏を回復。

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円05銭で引けた

米5月ニューヨーク連銀製造業景気指数が4月から予想以上に悪化したため景気減速懸念にドル売りが強まった。その後、米アトランタ連銀のボスティック総裁や米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁のタカ派発言を受けて追加利上げ観測が強まり長期金利に伴うドル買い再開。


ニューヨーク原油先物6月限は反発、原油6月限終値は71.11ドル、1.07ドル高

世界的な需給が引き締まっていくと期待されていることが相場を支えた。今月から主要産油国は日量166万バレルの自主減産を実施しているほか、夏場にかけて北半球の需要が拡大し、供給過剰の改善に寄与する見通し。経済協力開発機構加盟国の商業在庫の増加は一巡している。

カナダのアルバータ州で山火事が続いていることは支援要因。先週は少なくとも日量30万バレルの生産が停止した。ただ一部の石油企業は生産を再開している。

米景気悪化懸念は引き続き重し。米債務上限の引き上げを巡る協議は不透明。債務不履行となった場合は米経済が急速に悪化し、景気後退が世界へ波及する可能性が高い。
上限引き下げについて、バイデン米大統領は16日に共和党のケビン・マッカーシー下院議長らと再び会談する予定。


ニューヨーク金先物6月限は小幅高、金6月限終値は2022.70ドル、2.90ドル高

米債務上限問題に対する懸念やドル安が支援要因になった。5月のニューヨーク州連銀製造業業況指数はマイナス31.8と前月の10.8から急低下した。ただ同指数は極めて不安定なため、ドル安は続かなかった。