7月12日
投資被害について
米国株式市場は続伸、消費者物価指数鈍化や中国の景気刺激策に期待
ダウ平均は317.02ドル高の34,261.42ドル、ナスダックは75.22ポイント高の13,760.70で取引を終了した。
中国政府が追加の景気対策を検討しているとの報道を受け、景気回復期待から買い戻しが先行。12日発表の消費者物価指数の結果でインフレ改善を想定し金利が一段と低下したことも相場を支援し、終日堅調に推移した。ハイテクはナスダックが大型ハイテク株の影響力を制限するための行動の一環としてリバランスを実施し、指数構成銘柄を再配分する計画を発表したことを受け、買い控えも見られたが主要株価指数は終盤にかけて上げ幅を拡大した。
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、140円36銭で引けた
米国の消費者物価指数の伸び鈍化を見込み、また好調な3年債入札結果を受けた金利低下に伴うドル売りが引き続き優勢となった。
ニューヨーク原油先物8月限は反発、原油8月限終値は74.83ドル、1.84ドル高
先週サウジアラビアやロシアなど産油国が相次いで供給削減計画を発表したことで再び騰勢を強めているが、この日はドルインデックスが101.300ポイント台まで下落して、6月の安値を割り込み5月初旬の水準までドル安に振れるなか、米株が堅調なこともあり買い意欲が強まった。米国内の製品需要が好調でこれまで米エネルギー情報局の週報で原油在庫が3週連続減少しており、今日はその前哨戦となる米石油協会の週報に対する強気の見方なども買い材料となった。また高値更新でチャート面からの買い圧力も強まった。
8月限はアジアの時間帯の時間外取引から73ドル台前半で堅調に推移。欧州の時間帯帯前半にいったん73ドル近辺まで売られる場面もあったが、その後は切り返して米国の時間帯に入ると上げ足を加速して、一気に74ドル台に乗せて戻り高値を更新した。高値は74.96ドルまであったが75ドル台にはわずかに届かなかった。なおその後は米石油協会の週報で、予想外に原油在庫が増加していたことで若干軟化したが74.70~74.80ドル台を維持している。
米エネルギー情報局は、この日発表した短期エネルギー見通しで、世界の原油在庫は今後15カ月減少する見込みだが、需要懸念は引き続き残るとの見方を明らかにした。また2024年の平均価格予想については、ニューヨーク原油78.51ドル、ブレント原油83.51ドルと前月から据え置いた。
石油輸出国機構事務局がこの日発表したリポートによると、2022年の加盟13カ国の石油輸出額は約8736億ドルと、前年比54%の急増となった。これは2014年以来の高水準。
ニューヨーク金先物8月限は強含み、金8月限終値は1937.10ドル、6.10ドル高
米国債の利回り低下を受けてドル安に振れた。ただ英国の賃金上昇で英中銀の利上げ見通しが強まると米国債の利回り低下が一服した。一方、独独欧州経済センター景気期待指数が予想以上に悪化すると、ユーロ安に振れた。