7月13日
投資被害について
米国株式市場は続伸、消費者物価指数の予想以上の鈍化で金利先高観が後退
ダウ平均は86.01ドル高の34,347.43ドル、ナスダックは158.27ポイント高の13,918.96で取引を終了した。
6月消費者物価指数が予想以上に鈍化したため追加利上げ観測の後退で買いが先行。長期金利の大幅低下に連れてハイテクも大きく買われた。一方、地区連銀経済報告で成長鈍化の見通しが明らかになると景気減速懸念から終盤にかけて上げ幅を縮小した。
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、138円54銭で引けた
米国の6月消費者物価指数の伸びが予想以上のペースで鈍化したため、追加利上げ観測が弱まり金利低下に伴うドル売りが加速した。
ニューヨーク原油先物8月限は続伸、原油8月限終値は75.75ドル、0.92ドル高
6月の米消費者物価指数が鈍化したことから、米追加利上げ観測が後退した。金融引き締めの継続による米景気悪化懸念が和らいでいる。ただ、シカゴ・マーカンタイル取引所のフェドウォッチによると、今月の米連邦公開市場委員会における0.25%の利上げ確率は90%超と高水準を維持。
米エネルギー情報局が発表した週報で石油製品輸出は日量703万3000バレルまで増加し、過去最高水準である同705万6000バレルに迫った。米国内の石油製品需要は日量1870万1000バレルまで落ち込んだが、輸出は引き続き堅調。製油所稼働率は93.7%まで上昇し、低下が一服した。西海岸の製油所稼働率は96.7%まで、中西部は98.6%まで上昇し、今年最高水準を更新。
主要7カ国を中心とした価格制限によって相場が抑制されているなかでも、ロシアのウラル産原油が1バレル=60ドルの節目を回復したことは支援要因。ロシア産原油に対する制裁として、1バレル=60ドルの価格制限が始まったことによりフレートレートの上昇によりロシア産原油の価格が圧迫され全体的な原油価格の重しとなっていたが、西側の海上保険に依存する必要性が乏しくなっているなかで、ロシア産原油の価格が回復傾向にある。来月ロシアが日量50万バレルの輸出制限を実施することも押し上げ要因。
ニューヨーク金先物8月限は強含み、金8月限終値は1961.70ドル、24.60ドル高
6月の米消費者物価指数は前年比3.0%上昇した。5月の4.0%から鈍化し、約2年ぶりの小幅な伸びとなった。市場予想の3.1%上昇を下回りドル安に振れた。