8月2日
投資被害について
米国株式市場はまちまち、キャタピラーの好決算で景気減速懸念を払しょく
ダウ平均は71.15ドル高の35,630.68ドル、ナスダックは62.11ポイント安の14,283.91で取引を終了した。
重機メーカーのキャタピラーの決算が想定外に強く世界経済の減速懸念を払しょくする形で買いが先行。経済のソフトランディング期待が根強くダウ平均は終日堅調に推移した。一方、金利の上昇でハイテクは売り優勢となった。
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、143円33銭で引けた
米7月供給管理協会製造業景況指数、7月製造業購買担当者景気指数改定値や6月JOLT求人件数が軒並み予想を下回ったためドル買いがいったん後退した。しかし米国経済のソフトランディング期待が根強く長期金利が一段と上昇するとドル買いが再開した。
ニューヨーク原油先物9月限は弱含み、原油9月限終値は81.37ドル、0.43ドル安
ドル高に圧迫されるなか、期近ベースで3カ月ぶりの高値となった前日の高値を抜け切れなかったこともあり7月の騰勢も一服となった。またこの日発表された中国や米国の経済統計が弱気な内容だったことも利食い売りが出やすくなった要因。
ただ7月の石油輸出国機構の産油量が1年10カ月振りの低水準となったことで下げ幅は抑制された。
9月限はアジアの時間帯の時間外取引では81ドル台後半で比較的小幅なもみ合いが続いた。欧州の時間帯には81ドル台前半、米国の時間帯前半にはさらに80ドル台後半まで軟化した。しかし80.59ドルでこの日の安値を付けると、その後は一転して急伸し前日の高値82.00ドルに迫る81.91ドルまで上昇した。しかしその後は81ドル台半ばまで軟化している。
ただ引け後に発表された米石油協会の週報で、原油在庫が前週比1450万バレルも急減していたことでセンチメントが一変して急反発しており、直近は82.10ドル台とすでに戻り高値を更新している。
ロイター通信によると7月の石油輸出国機構加盟国の原油生産量は日量2734万バレルとなり前月比84万バレル減。2021年9月以来の低水準となった。サウジアラビアの自主減産とナイジェリアの輸出障害が影響したという。
この日発表された中国の7月の財新製造業購買担当者景気指数は49.2と事前予想を下回り50も割り込んだ。
同じくこの日発表された7月の米供給管理協会製造業景気指数は46.4と前回からは改善としたものの事前予想を下回った。
ニューヨーク金先物12月限は反落、金12月限終値は1978.80ドル、30.40ドル安
7月の中国の財新製造業購買担当者景気指数は49.2と6月の50.5から低下し、節目となる50を下回った。また7月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数改定値は42.7と6月の43.4から低下した。一方7月の米供給管理協会製造業景気指数は46.4と前月の46.0から改善した。事前予想の46.8を下回ったが米経済のソフトランディング期待を受けてドル高に振れた。