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9月6日

投資被害について

ニューヨークダウは195ドル安、原油高でインフレ長期化を警戒

ダウ平均は195.74ドル安の34,641.97ドル、ナスダックは10.86ポイント安の14,020.95で取引を終了した。
サウジアラビアやロシアが減産延長計画を発表し、供給ひっ迫による原油高でインフレも長期化するとの懸念が浮上し寄り付き後、下落。年内の利上げ観測も根強く長期金利の上昇を警戒した売りが強まり、終盤にかけてダウ平均は下げ幅を拡大した。ハイテクは12日にイベント開催を予定している携帯端末のアップルの新商品発表への期待を背景に底堅く推移したが、ナスダックもプラス圏を維持できず下落で終了。

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、147円68銭で引けた

原油高でインフレ制御には時間がかかるとの見方に米長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。


ニューヨーク原油先物10月限は続伸、原油10月限終値は86.69ドル、1.14ドル高

サウジアラビアとロシアが自主的な供給制限を10月から3ヶ月延長すると発表したことが買い手がかり。供給不足が継続する見通し。市場参加者は10月だけの延長を想定していたことから驚きとなった。サウジは日量100万バレルを自主減産を、ロシアは日量30万バレルの輸出制限を年末まで継続する。規模などは毎月見直すがこの自主減産の終了時期は示されていない。

ドルインデックスは今年3月以来の高値を更新したものの、原油相場は目立って圧迫されず。7月以降はドル高と原油高が共存している。本来ドル高はドル建てで取引されるコモディティの重し。

今月の米連邦公開市場委員会で追加利上げが見送られる可能性が高いことは支援要因。米雇用環境は弱含む傾向にあり、人手不足によるインフレ圧力は後退する見通し。ウォラー米連邦準備制度理事会理事は「データは差し迫った行動の必要性示さず」、「金融政策を慎重に進めることができる」と述べた。


ニューヨーク金先物12月限は弱含み、金12月限終値は1952.60ドル、14.50ドル安

時間外取引ではドル高進行を受け売り優勢となり、終盤は11ドル超の下落で推移。日中取引は序盤、反発したが中国とユーロ圏の景気の弱さ、米10年債の利回り上昇から戻り売りを浴び下げ幅を拡大した。1950ドルが支持線となり底堅さを示したが、戻りは鈍くこの日の安値圏で引けた。