10月31日
投資被害について
ニューヨークダウは511ドル高、中東地政学的リスクへの脅威が緩和
米国株式市場は上昇
ダウ平均は511.37ドル高の32,928.96ドル、ナスダックは146.47ポイント高の12,789.48で取引を終了した。
イスラエルによるガザ地上戦作戦が慎重に進められているとの判断から脅威が緩和し、買戻しが優勢となり寄り付き後、上昇。その後も値ごろ感からの買いや、連邦準備制度理事会が今週開催する連邦公開市場委員会での利上げ見送り観測を受け終日堅調に推移した。原油の上昇も一段落し、終盤にかけて上昇幅を拡大し終了。
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円09銭で引けた
報道で日銀が31日開催の金融政策決定会合で長短金利操作の再修正を検討すると報じられたため円買いが加速。その後、株高に連れたリスク選好の円売りに下げ止まった。
ニューヨーク原油先物12月限は反落、原油12月限終値は82.31ドル、3.23ドル安
イスラエル軍がパレスチナのガザ地区に侵攻し、中東情勢の緊迫感は一段と高まった一方、中東からの供給が混乱するような事態に発展していないことから売りに押された。イランのライシ大統領はイスラエルが「越えてはならない一線を越えた」と述べているが、パレスチナを支援する中東各国に人道支援以外の動きは目立たない。
今週、米連邦公開市場委員会や日銀金融政策決定会合、英金融政策委員会などが予定されており、金融政策見通しに関心が集まっていることも原油相場の重し。中東情勢から目線が離れている。今週末は米雇用統計も発表される。
ニューヨーク金先物12月限はやや強含み、金12月限終値は2005.60ドル、7.10ドル高
イスラエルのガザ侵攻が支援要因になった。ただイスラム組織ハマスが病院で避難者を人間の盾としたことから、イスラエル軍がガザ市民に避難を呼びかけた。一方紛争拡大に対する懸念も強く、押し目は買われた。