1月18日
投資被害について
ニューヨークダウは94ドル安、早期利下げ観測が一段と後退
米国株式市場は続落
ダウ平均は94.45ドル安の37,266.67ドル、ナスダックは88.73ポイント安の14,855.62で取引を終了した。
小売売上高や住宅関連指標が予想を上回ったため早期利下げ観測が大きく後退し寄り付き後、下落。その後も長期金利の上昇に連れ下げ幅を拡大し、終日相場は軟調に推移した。終盤にかけて連邦準備制度理事会が発表した地区連銀経済報告の結果がタカ派的な内容とならず金利も下げ止まると、下げ幅を縮小し終了。
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円19銭で引けた
米12月小売売上高や1月NAHB住宅市場指数が予想を上回る伸びとなったため、3月の利下げ観測が大幅に後退。金利上昇に伴いドル買いが加速した。米地区連銀経済報告で雇用や物価の伸びが鎮静化したことが明らかになり、ドル買いが一段落した。
ニューヨーク原油先物3月限は伸び悩み、原油3月限終値は72.48ドル、0.04ドル安
米国の早期利下げ観測が後退していることが相場を圧迫した一方、紅海を巡る不透明感が相場を支えた。
3月の米利下げ開始が期待されているものの、3月の米連邦公開市場委員会までに利下げの根拠となる経済指標が出揃うのか不透明とみられている。12月の米小売売上高は堅調だった。ただ米大統領選を控えた思惑は根強く、米金融政策は米経済指標次第ではないとみられている。
イエメンの武装組織アンサール・アッラーは紅海で妨害行為を継続していることは支援要因。英石油大手シェルは紅海を経由する輸送を停止する。先週のイエメン攻撃に英国も参加しており、英系の船舶はアンサール・アッラーの攻撃対象になるとみられている。
石油輸出国機構が発表した月報で今年の世界の需要見通しは前年比225万バレル増に据え置かれたほか、2025年の需要の伸びは同185万バレル増と堅調であると見通されたが、あまり材料視されず。
ニューヨーク金先物2月限は続落、金2月限終値は2006.50ドル、23.70ドル安
12月の米小売売上高は前月比0.6%増と、市場予想の0.4%増を上回った。自動車の販売やオンライン売上高が好調だった。CMEのフェドウォッチで米連邦準備制度理事会の3月利下げ確率は53.8%に低下し、ドル高に振れた。