6月8日
投資被害について
7日の米国株式相場はまちまち。
ダウ平均は17.95ドル高の17938.28、ナスダックは6.96ポイント安の4961.75で取引を終了した。
昨日のイエレンFRB議長の講演を受けて利上げ観測が後退し、アジア・欧州株がほぼ全面高となった流れを受けたようです。
NY原油は続伸(NYMEX原油7月限終値:50.36↑0.67)。49.84ドルから50.39ドルまで上昇した。7日の取引終了後に全米石油協会の週間統計、8日に米エネルギー情報局の週報の発表が予定され、EIA週報については、国内全体と原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの原油在庫、ガソリンと留出油の在庫すべてが減少と予想されていることで、思惑的な買いが優勢になった。
ナイジェリアの油田地帯ニジェール・デルタ地域の武装勢力が同国の原油生産を停止させると宣言したのを受け、原油相場は続伸。政府側は武装勢力と交渉を開始したと表明した。
エナジー・マネジメント・インスティテュートのシニア・パートナー、ドミニク・チリシェラ氏は「市場は依然として予定外の供給混乱を懸念している。今回はナイジェリアでの新たな油田操業停止だ」と指摘。「今週の石油業界統計で米原油在庫の減少が予想されており、弱気筋は様子見姿勢を崩していない」と語った。
NY金は反落(COMEX金8月限終値:1247.00↓0.40)。1236.90ドルまで下落した後、1247.30ドルまで上昇した。中国人民銀行が発表した5月末外貨準備において、前月まで10カ月間連続積み増しとなっていた金の残高が変わらなかったとされ、需要後退懸念による売りが先行したとの見方。 イエレンFRB議長は6日、米経済についておおむね楽観的な見通しを示し、追加利上げはあると表明した。ただ、ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、ロビン・バー氏は「イエレン氏は、利上げの時期を示さなかった」と指摘した。 金利がつかない金にとって、利上げは相場の重しとなる。利上げの結果進むドル高も圧迫要因。 米セントルイス地区連邦準備銀行のブラード総裁と、アトランタ連銀のロックハート総裁はともに、6月の金融政策決定会合での利上げの可能性をほぼ排除。その後の利上げは可能との見方を示した。 ICBCスタンダード・バンクのアナリスト、トム・ケンドール氏は「今後数週間は、金を売る理由はない」と話した。