9月13日
投資被害について
NY株式:ダウは239ドル高
NYダウ 終値 :18325.07 前日比:+239.62
始値 :18028.95 高値 :18358.69 安値 :17994.84
12日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は239.62ドル高の18325.07、ナスダックは85.98ポイント高の5211.89で取引を終了した。ブレイナードFRB理事がインフレ目標の達成を重視し、追加利上げに慎重な姿勢を示したことで利上げ観測が後退し、ダウは一時270ドルを超す上昇となった。
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、101円84銭で、ユーロ・ドルは、1.1234ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測が後退し、ユーロの買戻しが優勢となった。ユーロ・円は、ユーロ高・米ドル安につれて114円25銭から114円64銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3271ドルから1.3347ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9751フランから一時0.9691フランまで下落した。
ニューヨーク原油は反発、10月限終値は46.29ドル、プラス0.41ドル。東京時間13日0時23分には、46.51ドルまで上昇する場面が見られた。FRB関係者から米利上げに慎重なコメントが発せられたことで、ドルが主要通貨に対して下落。割安感が意識されて原油価格は上昇した。米調査会社ジェンスケープによる統計で、WTIの現物引渡し地点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が減少と伝わったことも材料視された。
しかし、石油輸出国機構が、17年のOPEC非加盟国の石油生産が増加すると見通しを変え、世界的な供給過剰が持続することを示唆したことから上値は限定的となった。
エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は「原油は株式相場につれている。前週末の動きはやや行き過ぎだったようだ。金融政策をめぐる懸念から市場は神経質になっているが、この日はやや落ち着きを取り戻した」と述べた。
ニューヨーク金は4日続落、12月限終値は1325.60ドル、マイナス8.90ドル。米金利引き上げに対する思惑が交錯し売りでスタートし、一時、1323.30ドルまで下落した。その後、ブレイナードFRB理事が「金融引締めは慎重さが求められる」と指摘したことから、早期の利上げ観測が後退。下げ幅を縮小する格好となった。
テクニカル面では、100日移動平均線をサポートとした反発があると思われるが、足元の上値抵抗ラインである1350ドル台に頭をおさえられる格好に。引続き50日移動平均線での攻防となっている。