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市況  3月10日

投資被害について

NYダウ 終値:20858.19 前日比:2.46
    始値:20864.32 高値:20900.57 安値:20777.16

9日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は2.46ドル高の20858.19、ナスダックは1.26ポイント高の5838.81で取引を終了した。
欧州中央銀行理事会でドラギ総裁が政策金利の据え置きを発表し、寄付き後に上昇。原油相場が50ドルの大台を割り込んだほか、為替相場のドル高進行や米国債利回りの大幅上昇が嫌気され、下落したものの、明日の雇用統計を見極めたいとの思惑から引けにかけて再び上昇した。

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円95銭で取引を終えた。10日発表の米2月雇用統計は3月利上げをより確実にするとの期待感でドル買いが活発となった。

ニューヨーク原油先物4月限は大幅続落、4月限終値は49.28ドル、マイナス1.00ドル。
米エネルギー情報局が発表した週間の石油在庫統計で、米原油在庫が前週比大幅増となったことが引き続き嫌気された。心理的な節目である50ドルを割り込んだことから、投げ売りなど売り圧力が強まったとの見方も。昨年の減産合意後の上昇分が剥落する格好となった。

戦略国際問題研究所のアダム・シミンスキー氏は「世界的な需給バランスを巡る不安が広がっている」と指摘。米エネルギー情報局の局長を務めた経歴のある同氏は電話取材に対し、「バレル50ドルの価格でシェールが市場に戻ってきた。OPECとその他産油国が生産合意を延長するかどうかという不透明感もある」と述べた。

チャートでは、100日移動平均線を下振れ、200日移動平均線が位置する48.6ドル水準まで下落した。石油輸出国機構の加盟国、非加盟国よる減産進展などが下支えとなっていたが、米国原油在庫の増加がマイナス要因となっている。

ニューヨーク金先物は8日続落、4月限終値は1203.20ドル、マイナス6.20ドル。
14-15日に開催される米連邦公開市場委員会での利上げを確実視するムードが強まっていることから、金利がつかない金は売り優勢の展開に。1200ドル割れの攻防を迎えている。

日足チャートでは、100日移動平均線を下抜けている。欧米政治リスクへの警戒感を下支えに金は堅調に推移するとの声は根強いが、目先「米3月利上げ」の思惑が重しとなっている。




先物被害の回復(9)
ポイント
5、実質的な一任売買
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6、投資資金の妥当性