市況 3月16日
投資被害について
NY株式:ダウは15ドル安 NYダウ 終値:20934.55 前日比:-15.55始値:20969.27 高値:21000.11 安値:20893.50
16日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は15.55ドル安の20934.55、ナスダックは0.71ポイント高の5900.76で取引を終了した。
昨日のFOMCで年内の追加利上げ見通しが維持されたことによる安心感から買いが先行。その後は、原油相場の下落に伴い、株式相場も上げ幅を縮小したものの、日銀や英イングランド銀行が政策金利を据え置いたほか、オランダ下院選で極右政党が第1党とならなかったことを好感して、アジア・欧州株がほぼ全面高となったことから下値は限られた。
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円30銭で引けた。
米利上げペース加速観測が後退しドル売りが継続した。その後、ムニューシン米財務長官がショイブレ独財務相との共同記者会見で「ドル高は長期的に良い」とドル高政策を維持する方針を示したため、ドル売りは後退した。
ニューヨーク原油先物4月限は小幅反落、4月限終値は48.75ドル、マイナス0.11ドル。
ドルが売られたことから割安感が意識されたものの、需給に対する警戒感が重しとなり50ドル手前で失速する格好となった。
石油輸出国機構と協調減産国は、6月に減産合意が失効した後も世界的に在庫が過剰であれば、減産を継続する可能性がある。サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相がブルームバーグTVのインタビューで語った。
同相はさらに、「在庫が過去5年の平均を上回る場合、市場が見通しに自信を持てない場合、企業や投資家が世界的な石油業界の健全さに確信を持てないとわれわれが認識した場合」は減産を維持すると発言。「われわれは業界を健全な状態に戻すため必要なことは何でも行う覚悟であると市場に伝えたい」と続けた。
チャートでは、200日移動平均線でのもみ合いとなっている。石油輸出国機構の加盟国、非加盟国よる減産進展などが下支えとなっていたが、減産継続に対する懐疑的な見方が台頭。積極的には手掛けにくい状況となっている。
ニューヨーク金先物は大幅反発、4月限終値は1227.10ドル、プラス26.40ドル。
米連邦公開市場委員会では、金利見通しが据え置きとなったことで、ドル指数は100.23まで下落。為替市場でドルが主要通貨に対して弱い動きをみせたことから、割安感が意識されて金は買い優勢となった。
日足チャートでは、25日移動平均線(1229ドル水準)を一時上回る場面もみられたが、欧州政治リスクの後退などが影響し上値は重くなった。