市況 3月21日
投資被害について
NY株式:ダウは237ドル安NYダウ 終値:20668.01 前日比:-237.85
始値:20956.33 高値:20970.04 安値:20653.26
21日の米国株式相場は下落。ダウ平均は237.85ドル安の20668.01、ナスダックは107.70ポイント安の5793.83で取引を終了した。
原油相場の上昇や主要ハイテク株の上昇を受けて買いが先行。しかしながら、昨日にFBI長官がロシアによる米大統領選介入疑惑を巡り、トランプ政権との繋がりを捜査していることを認めた。また、オバマケアの廃止を含む医療保険関連法案で、共和党内の調整が難航していることも嫌気され、今後の政権運営への先行き懸念から午後にかけて大きく下落し軟調推移となった。
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円71銭で引けた。
トランプ米政権による医療保険改革が難航しており、米国株が大幅安となったことを嫌気してドル売り・円買いが活発となった。中東の地政学的リスク上昇を警戒したリスク回避の円買いや米債利回り低下によるドル売りも観測された。
ニューヨーク原油先物4月限は続落、4月限終値は47.34ドル、マイナス0.88ドル。
米国の週次統計で原油在庫の増加が見込まれており、供給過剰懸念が引き続き重しとなった。為替市場で、ドルが主要通貨に対して弱含んだものの、米国株の大幅下落などが影響したことでドル安による割安感は下支えとならず。なお、4月限は本日が最終売買日となる。
コンフルエンス・インベストメント・マネジメントのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は電話取材に対し、「どこも売り一色だ」とした上で「原油はS&P500種株価指数によく沿った動きをしており、もちろん独自の問題も抱えている。トランプ米大統領の成長政策に対する一般的な期待が原油と株の両方を支えてきたが、それが急速に失速している」と述べた。
チャートでは、200日移動平均線に頭をおさえられた格好となっている。石油輸出国機構の加盟国、非加盟国よる減産進展などが下支えとなっていたが、減産継続に対する懐疑的な見方が台頭。積極的には手掛けにくい状況となっている。
ニューヨーク金先物は4日続伸、4月限終値は1246.50ドル、プラス12.50ドル。
ドル指数は99.660まで下落するなど、為替市場ではドルが主要通貨に対して弱含む格好に。割安感や、米国株の大幅下落などが材料視されて、金は買い優勢の展開となった。
日足チャートでは、25日移動平均線を上回っている。欧州政治リスクの後退で上値が重くなる場面はみられそうだが、トランプ政権の政策実行能力に対する不透明感が下支えとなりそうな格好に。