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市況  4月10日

投資被害について


NY株式:ダウは1ドル高
NYダウ 終値:20658.02 前日比:1.92
    始値:20668.22 高値:20750.33 安値:20614.86

10日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は1.92ドル高の20658.02、ナスダックは3.11ポイント高の5880.93で取引を終了した。
原油高を好感し買いが先行。その後、北朝鮮を巡る地政学リスクの上昇を背景に上げ幅を縮小し下落に転じたが、原油相場の続伸に伴い再び上昇した。ただし、今週から始まる1-3月期決算発表を見極めたいとの思惑から引けにかけて上値の重い展開となった。

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円94銭で引けた。
この日公表された3月の米労働市場情勢指数は市場予想をやや下回ったことや、対露制裁の拡大報道などで地政学的リスクの増大を意識したドル売りが優勢となった。米長期金利の低下も材料視されたようだ。

ニューヨーク原油先物5月限は続伸、5月限終値は53.08ドル、プラス0.84ドル。
リビア最大の油田操業が再び停止したことや、ロシアが石油輸出国機構主導による減産延長を想定しているとの見方が相場を下支えした。市場関係者の間では「リビアの油田が操業停止状態になっているのは技術的な問題も絡んでいる」との声が聞かれている。足元の米国経済が順調であることも原油需要の増大につながっているようだ。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチのマイケル・リンチ社長は「リビアは政治的および技術的な問題で操業停止と再開を繰り返している」と述べ、「減産延長の話し合いや米国経済の強さ、さらにリビアなどで続く小規模な供給問題が重なり投資家は需給がタイトになる見込んでいる」と続けた。

チャートでは、100日移動平均線を大幅に上回っており、短期的には底堅い動きが続く見込み。

ニューヨーク金先物6月限は反落、6月限終値は1253.90ドル、マイナス3.40ドル。
米国株がしっかりとした推移となったことから、地政学リスクを意識した買いは一巡となった。また、シリアへの米軍による空爆が一時的な対応とも伝わったことも影響した。

日足チャートでは、200日移動平均線(1268ドル水準)で上影(上ひげ)を残している。足元、1250ドル前後でのもみ合い相場となりそうな状況にある。