市況 4月13日
投資被害について
NY株式:ダウは138ドル
NYダウ 終値:20453.25 前日比:-138.61
始値:20561.69 高値:20612.27 安値:20453.25
13日の米国株式相場は下落。ダウ平均は138.61ドル安の20453.25、ナスダックは31.01ポイント安の5805.15で取引を終了した。
3月生産者物価指数(PPI)が予想を下振れ、売りが先行。前日にトランプ大統領が低金利政策が望ましいとの考えを示し、利上げ観測の後退から米国債利回りが低下したことも上値を抑えた。原油相場が下落したほか、シリア・北朝鮮問題で地政学的リスクが高まるなか、米軍がアフガニスタンで過去最大級の大型爆弾を使用したことが嫌気され、引けにかけて下げ幅を拡大した。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円11銭で引けた。
米新規失業保険申請件数の減少や予想を上回った4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値を好感したドル買いが観測された。その後、「米国政府がイスラム国の戦闘領域排除、施設攻撃を目的とする超強力爆弾を投下」との報道を受けて地政学的リスク懸念が高まり、リスク回避の円買い、米債利回りの伸び悩みに伴うドル売りが再燃した。
ニューヨーク原油先物5月限は小幅反発、5月限終値は53.18ドル、プラス0.07ドル。
国際エネルギー機関が公表した資料によると、今年1-3月期における世界全体の原油在庫は小幅増加にとどまった。市場はバランスの取れた状態に近づいているとの見方が広がったことが要因。2017年の世界の原油需要は日量132万バレルになるとの見通しが示された。IEA報告で石油輸出国機構の非加盟国の減産順守率が2月の38%から64%に上昇していることも材料視されたようだ。
エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話取材に対し、相場は今「若干の岐路に立っている」と指摘。「IEAは世界の在庫が減少に転じようとしていると述べた。だが同時にIEAは、米国の生産増加を過小評価していた可能性がある」と説明した。
チャートでは、100日移動平均線をしっかりと上回っており、底堅い動きがしばらく続く見込み。
ニューヨーク金先物6月限は3日続伸、6月限終値は1288.50ドル、プラス10.40ドル。
北朝鮮では15日、故金日成氏生誕105周年の式典が実施されることから、核実験実施等への警戒感が高まっており金に資金が向かいやすくなっている。なお、ドル指数は100.500辺りでのもみ合いとなっており、ドル安は一服。
日足チャートでは、200日移動平均線を上回っている。昨年11月10日以来の1300ドル台回復を意識した格好に。