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市況  5月11日

投資被害について


NYダウ 終値:20919.42 前日比:-23.69
    始値:20925.72 高値:20933.36 安値:20798.90

11日の米国株式相場は下落。ダウ平均は23.69ドル安の20919.42、ナスダックは13.18ポイント安の6115.96で取引を終了した。
主要小売決算が嫌気され、同セクターを中心に売りが先行。原油相場の上昇に加えて、4月生産者物価指数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が堅調な内容となり、午後にかけて下げ幅を縮小したものの相場を押し上げるには至らなかった。

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円86銭で引けた。
米インフレ率の上昇や良好な雇用関連指標を受けて、6月利上げを織り込むドル買いが優勢となったが、トランプ米大統領による米連邦捜査局のコミー長官解任により、経済政策の実施が遅れるとの懸念が強まり、ドルは伸び悩んだ。

ニューヨーク原油先物6月限は続伸、6月限終値は47.83ドル、プラス0.50ドル。
米原油在庫の大幅な減少が引き続き材料視された。複数の石油輸出国機構加盟国が減産延長の合意形成について言及したことも、先物相場に対する支援材料になったようだ。供給超過の状態は段階的に解消されるとの見方が広がっており、短期的には49ドル近辺まで反発するとの見方も残されている。

ニューヨーク金先物6月限は続伸、6月限終値は1224.20ドル、プラス5.30ドル。
米国株がやや下げ幅を広げる場面もみられたことから、金はしっかりの展開となった。ただ、4月の米卸売物価指数が市場予想を上回ったことで、インフレが進むとの観測が浮上し上値は重くなった。日足チャートでは、100日移動平均線レベルでのもみ合いとなっている。