市況 5月30日
投資被害について
NY株式:ダウは50ドル安
NYダウ 終値:21029.47 前日比:-50.81
始値:21045.49 高値:21063.62 安値:21009.60
30日の米国株式相場は下落。ダウ平均は50.81ドル安の21029.47、ナスダックは7.00ポイント安の6203.19で取引を終了した。
原油相場の下落を受けて、売りが先行。北朝鮮による新たなミサイル発射実験で地政学リスクが高まったほか、トランプ大統領の娘婿がロシア政府との接触を疑われ、FBIの捜査対象となっていることが明らかとなり、政権運営への先行き不透明感から軟調推移となった。
先週の株価上昇を受けて利益確定の動きも相場の重しとなった。
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円85銭で引けた。
米国の4月個人所得や個人消費支出の上昇でドル買いが先行した後、5月消費者信頼感指数の下振れ、米国10年債利回りの低下を受けてドル売りが優勢になった。
ニューヨーク原油先物は反落、7月限終値は49.66ドル、マイナス0.14ドル。
リビアの国営石油公社が増産見通しを示したことや、前週末発表された米国内の石油掘削装置稼働数の19週連続増加が改めて材料視され、売りが先行した。
その後、今週は6月1日(木)の発表となる米エネルギー情報局の週報について、国内全体の原油在庫が減少すると予想されていることで、買い戻しに転換。一時小幅ながらプラスになった。
ニューヨーク金先物は反落、8月限終値は1265.70ドル、マイナス5.70ドル。
この日発表された米国の4月個人所得や個人消費支出の上昇を受けて、米連邦準備理事会の6月利上げへの警戒から売りが先行。その後、米国の5月消費者信頼感指数の下振れや、欧米株安などから買いに転じたが、反発は限定的となった。
終盤に伝えられたブレイナード米FRB理事の「バランスシート政策変更時期が鮮明になってきた」、「さらなる引き締めが近く適切になりそう」などの発言も重しになった。