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市況  5月31日

投資被害について


NY株式:ダウは20ドル安
NYダウ 終値:21008.65 前日比:-20.82
   始値:21048.46 高値:21051.70 安値:20942.57

31日の米国株式相場は下落。ダウ平均は20.82ドル安の21008.65、ナスダックは4.67ポイント安の6198.52で取引を終了した。
原油安が嫌気されたほか、米国債利回りの低下で金融株を中心に売りが広がり、軟調推移となった。地区連銀経済報告では全体的に景気が緩やかに拡大したとの認識が示されたが、個人消費が弱まったこともあり、相場への影響は限定的だった。

31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円78銭で引けた。
米国の5月シカゴ購買部協会景気指数が当初発表で予想以上に低下し、4月中古住宅販売成約指数が予想外に2カ月連続減少したことで、米株安・長期金利低下によるドル売り・円買いが優勢になった。

ニューヨーク原油先物は続落、7月限終値は48.32ドル、マイナス1.34ドル。
減産合意の順守を免除されているリビアやナイジェリアの増産観測から、根強い供給過剰感が売り圧力になったもよう。ただ、米国の5月シカゴ購買部協会景気指数が当初発表の低下から上昇に訂正された辺りから買い戻しが優勢になり、下落幅を縮小した。翌日に米エネルギー情報局の週報発表を控えていることも、ある程度の反発につながったとみられる。

ニューヨーク金先物は反発、8月限終値は1275.40ドル、プラス9.70ドル。
この日発表された米国の5月シカゴ購買部協会景気指数が当初発表で予想以上に低下し、4月中古住宅販売成約指数が予想外に2カ月連続減少。米株安・長期金利低下、ドル売りが優勢になったことで、金は割安感や安全志向による買いが強まった。
一方、取引序盤に、カプラン米ダラス連銀総裁の「基本シナリオとして今年3回の利上げを予想」との発言がやや重しになった可能性も。