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市況  8月9日

投資被害について


NY株式:ダウ36ドル安
9日の米国株式相場は下落。ダウ平均は36.64ドル安の22048.70、ナスダックは18.13ポイント安の6352.33で取引を終了した。
北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株にも売りが先行。複数の主要企業の決算内容も嫌気され、終日軟調推移となった。

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円04銭で引けた。
米国と北朝鮮の関係緊迫化でリスク回避のドル売り・円買いが優勢となったが、予想を上回った米4-6月期非農業部門労働生産性速報値と6月卸売在庫改定値/売上高を受け、ドル買いが再燃。ただ、地政学的リスクへの懸念が根強く、ドル上昇は限定的となった。

ニューヨーク原油先物9月限は反発、9月限終値は49.56ドル、プラス0.39ドル。
この日発表された在庫統計で原油在庫は予想以上に減少したことが材料視された。ガソリン在庫は減少予想に反して増加したが、夏季を過ぎると在庫増加の可能性があることは想定されており、特に嫌気されなかったようだ。 石油輸出国機構加盟国と非加盟国は2018年3月まで協調減産を継続し、減産が遅れている国に改善を促すことは原油先物相場に対する支援材料となっている。

ニューヨーク金先物8月限は大幅反発、8月限終値は1273.00ドル、プラス16.60ドル。
北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株にも売りが先行。リスク回避の流れが強まったことで金に投資資金が向かう格好となった。日足チャートでは100日移動平均線を上放れている。