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市況  8月24日

投資被害について


NY株式:ダウ87ドル安
23日の米国株式相場は下落。ダウ平均は87.80ドル安の21812.09、ナスダックは19.07ポイント安の6278.41で取引を終了した。
トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に関する予算確保ができなければ、政府機関の閉鎖も辞さないと言及し、政権運営への懸念から売りが先行。
北米自由貿易協定破棄の可能性を示唆したことも嫌気され、終日軟調推移となった。しかし、週末に開催される金融・経済シンポジウムの講演内容を見極めたいとの思惑から下値は限られた。

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円03銭で引けた。
7月米新築住宅販売件数と8月米製造業PMI速報値が予想を下回ったこと、トランプ大統領の「メキシコとの国境の壁建設費用を獲得するためなら政府閉鎖も辞さない」とする発言を受けた米国の政府機関閉鎖の脅威がくすぶりドル売りが優勢となった。

ニューヨーク原油先物9月限は続伸、10月限終値は48.41ドル、プラス0.58ドル。
米エネルギー情報局が23日公表した週間在庫統計で原油在庫は8週間連続で減少し、ガソリン在庫も減少したことが買い材料となった。原油在庫の減少幅は市場予想をやや下回ったものの、需給改善につながる要因とみなされたようだ。ただ、23日の米国株は下落したことから、原油先物の上げ幅は取引終了前にやや縮小した。

ニューヨーク金先物12月限は反発、12月限終値は1294.70ドル、プラス3.70ドル。
トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に関する予算確保ができなければ、政府機関の閉鎖も辞さないと言及し、政権運営への懸念から米国株は売りが先行。金への資金流入は限定的だったが、しっかりとした推移となった。日足チャートでは1300ドル手前でのもみ合いが続いている。