投資被害について | 先物取引、スカイプレミアム、フリッチクエスト、投資被害、排出権、CO2

市況  9月21日

投資被害について


ニューヨーク原油先物10月限は反発、10月限終値は50.41ドル、プラス0.93ドル。
主要産油国による減産体制が2018年以降も維持されるとの思惑が広がっており、需給改善への期待は持続している。WTI先物10月限は清算値ベースで50ドル台を回復した。原油在庫の増加は織り込み済みだったようだ。NYダウの続伸は原油先物相場に対する支援材料になったようだ。

ニューヨーク金先物12月限は反発、12月限終値は1316.40ドル、プラス5.80ドル。
米連邦公開市場委員会会合の結果判明を控えてポジション調整的な取引が主体となった。為替相場がユーロ高・米ドル安に振れる場面があったことから、金先物はやや底堅い動きを見せた。なお、FOMC会合でバランスシート正常化への作業は10月に開始されることが決まったことから、金先物は時間外取引で一時1300ドルを下回った。

FOMC、年内の追加利上げ示唆
米連邦準備制度理事会は連邦公開市場委員会で市場の予想通り、全会一致で政策金利の据え置きを決定した。同時に、バランスシートの正常化プログラムを10月に開始することを明らかにした。声明では、7月と同様、労働市場は引き続き強まっており、経済活動も緩やかに拡大していると指摘。ハリケーンの影響も7-9月期国内総生産成長を抑制するものの、中期的な軌道を変更することはないとの見方を示した。見通しリスクもおおむね均衡していると繰り返した。

一方、インフレは当面、2%を下回る水準で推移すると見ている。イエレンFRB議長は会見で、低インフレが広範な経済の状況を反映したものではなく、循環的な項目との関連が見られないと指摘。一時的な項目が要因で、いずれ2%目標に向けて上昇し安定するとの判断を明らかにした。ただ、今年の低インフレは、「不可解」と慎重な考えも示した。今後は、低インフレの原因が一時的項目であることを確認していくことが重要だと指摘した。もし、低インフレが長期化した場合には、対応すると加えた。

FOMCで年内の追加利上げの可能性が示唆されたため、金利先物市場での、12月の利上げ確率は64%まで跳ね上がった。一時はほとんど後退していた12月の利上げを市場は織り込んだ。