市況 9月26日
投資被害について
ニューヨーク株式:ダウは53ドル安
ニューヨークダウ 終値 :22296.09 前日比:-53.50
25日の米国株式相場は下落。ダウ平均は53.50ドル安の22296.09、ナスダックは56.33ポイント安の6370.59で取引を終了した。
トランプ大統領の発言を北朝鮮外相が宣戦布告と受け止めたことが報じられ、地政学リスクへの警戒感から売りが先行。
ハイテク株に売りが広がった。
ダドリーNY連銀総裁が中期的にインフレ目標は達成に向かい、金融緩和が縮小するとの認識を示したことで、追加利上げ観測の上昇も嫌気され、終日軟調推移となった。
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円72銭で引けた。
北朝鮮の外相による「米国のトランプ大統領の発言、明確な宣戦布告」との発言を受けて、米朝関係悪化への警戒感が広がり、リスク回避のドル売り・円買いが加速した。
25日のニューヨーク原油先物11月限は大幅続伸。
ニューヨーク商業取引所のWTI先物11月限は前日比プラス1.56ドルの52.22ドルで取引を終えた。
トルコはクルド人自治区の原油積み出しを停止する可能性があることを示唆したことが要因。石油輸出国機構加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産の大幅な延長に対する懐疑的な見方が一部で浮上しているが、需給改善を期待した買いは継続しているようだ。原油在庫減少の思惑が浮上していることも原油先物相場に対する支援材料となった。
ニューヨーク金先物12月限は続伸、12月限終値は1311.50ドル、プラス14.00ドル。
北朝鮮情勢の緊迫化や欧米株安を受けて安全逃避的な買いが広がった。
北朝鮮外相は「国連憲章によって認められた自衛権として、国際空域で米国の戦略機を撃墜する権利がある」と発言したことが材料視された。市場関係者の間では「北朝鮮が水爆実験を強行する可能性は低いが、偶発的な武力衝突がきっかけとなり米朝間の戦闘が拡大するリスクは排除できない」との見方が増えている。