市況 12月29日
投資被害について
NY株式:ダウ63ドル高
28日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は63.21ドル高の24837.51、ナスダックは10.82ポイント高の6950.16で取引を終了した。
週間新規失業保険申請件数が前週比横ばいとなり、労働情勢の堅調さが示され、買いが先行。閑散取引が続く中、原油高や長期金利の上昇を受けてエネルギーや金融関連銘柄への買いが相場の下支えとなった。
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円87銭で引けた。
この日発表された12月シカゴ購買部協会景気指数は市場予想に反して上昇し、2011年3月以降6年半ぶり高水準となったことが好感された。米長期金利は小幅高となり、リスク回避的なドル売りは縮小した。
ニューヨーク商業取引所のWTI先物2月限はプラス0.20ドルの59.84ドルで取引を終えた。
米エネルギー情報局が28日発表した週次原油在庫統計で、在庫水準が予想以上に減少していたことや、主要通貨に対するドル安が進んだことが要因。足元の需給関係はひっ迫しており、原油先物は底堅い動きを続けている。60ドル近辺では利食い売りの興味が残されているものの、通常取引終了後の時間外取引で原油先物は59.94ドルまで買われている。
ニューヨーク商品取引所の金先物2月限はプラス5.80ドルの1297.20ドルで取引終了。
主要通貨に対するドル安が進行していることや、北東アジアにおける地政学的リスク増大に対する警戒感が高まったことが金先物相場の上昇を促したようだ。ただ、1300ドル近辺には利食い売り興味が残されており、通常取引終了後は、金先物は上げ渋っている。