市況 1月30日
投資被害について
NY株式:NYダウは177ドル安
26日の米国株式相場は下落。ダウ平均は177.23ドル安の26439.48、ナスダックは39.27ポイント安の7466.51で取引を終了した。
前週の株価上昇を受けて利益確定の動きが広がり、売りが先行。米国債利回りが2014年以来の高水準に上昇したことが嫌気され、終日軟調推移となった。また、今週は複数の主要企業決算やトランプ大統領の一般教書演説が予定されており、投資家の様子見姿勢が強まった。
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円95銭で引けた。
米10年債利回りが4年ぶり高水準に達したことを背景にドル買いが再燃した。ロンドンフィキシングで投資家のドル買いが一段と加速した。
ニューヨーク原油先物3月限は反落、原油3月限終値は65.56ドル、マイナス0.58ドル。
ドル安が一服したことや米長期金利の上昇が嫌気されたようだ。30日に行なわれる米大統領の一般教書演説ではインフラ整備に関して言及するとみられているが、経済政策全般の内容を点検したいとの理由で短期筋などのポジション調整的な売りが多く見られた。
米エネルギー情報局が発表する週報で、原油在庫の減少記録が途切れるとみられていることも圧迫要因。先週までのEIA週報で 米原油在庫は10週連続で取り崩されているものの、今週発表分は増加に転じるとみられている。米原油在庫は前週比54万バレル増が見通されている。冬場の需要期の終わりが見えているなかで、製油所稼働率の低下にともなって、原油消費量が減少しつつある。
石油輸出国機構やロシアを中心とした産油国による協調減産が原油価格を押し上げてきた過程で、投機筋の買いポジションが蓄積していることは高値警戒感につながっている。改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油安に連動した。ヒーティングオイルの需要地であるニューヨークの気温は今週末にかけて低下し、金曜日には最高気温がマイナス1℃、最低気温がマイナス8℃まで低下する見通し。
ニューヨーク金先物2月限は続落、金2月限終値は1340.30ドル、マイナス11.80ドル。
ユーロ安・ドル高の相場展開となっていることや米長期金利の上昇が嫌気された。株安は買い材料にはならなかったようだ。トランプ大統領はドル安を志向しているわけではないとの見方が広がったことも金先物の反発を抑える一因となった。
月末を控えてドルが買い戻されたことが圧迫要因になった。また米連邦公開市場委員会やトランプ米大統領の一般教書演説も目先の焦点になっている。