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市況  2月6日

投資被害について


5日の米国株式相場は下落。ダウ平均は1175.21ドル安の24345.75、ナスダックは273.42ポイント安の6967.53で取引を終了した。

先週の雇用統計をきっかけとした米長期金利の上昇に対する警戒感が広がり、アジア・欧州株がほぼ全面安となり、米国株も売りが先行。朝方はもみ合う展開となったが、先行き不透明感を受けた資金引き揚げが広がり、主要株価は揃って大幅下落。ダウは一時1600ドル近く下落するなど、荒い値動きとなった。

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円12銭で引けた。
米国の1月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったため一時ドル買いが優勢となった。その後、米国株式相場の急落を受けて年内の利上げペース加速観測が後退し、米債利回りの低下に伴うドル売りが活発となった。株安を意識してリスク回避の円買いも多く見られた。


ニューヨーク原油先物3月限は続落
原油3月限終値は64.15ドル、マイナス1.30ドル。

米国株の大幅続落が嫌気されたようだ。株安を受けて米長期金利は低下したが、ポジション調整的な売りが勝る展開となり、原油先物の上値は重くなった。原油在庫の増加観測や株安によるエネルギー需要の伸び悩みが当面の売り材料になるとの見方が増えている。

リーマン・ショックなどに端を発する世界的な金融危機以降、主要国の中央銀行は異例の金融緩和策を約10年間続けてきたものの、米連邦準備理事会を中心に金融緩和策の正常化が行われ、今年は正常化がさらに進められる見通しであることが低金利に慣れ親しんだ金融市場を不安定化している。

2017年以降のドル安が一服していることも、ドル建てで取引される原油の重し。ドルインデックスは先月末から下げが一巡している。来月、FOMCは追加利上げを決定する見通し。パウエル新FRB議長の会見も行われる。

石油輸出国機構やロシアを中心とした産油国が年末まで協調減産を続けることで合意していることは支援要因。世界的な過剰在庫は協調減産のもとで解消に向かっており、需給は引き締まっている。


ニューヨーク金先物4月限は上げ渋り、
金4月限終値は1336.50ドル、マイナス0.80ドル。

米国株の大幅続落を意識して安全逃避的な買いが観測されたが、ユーロ安・米ドル高の相場展開となったことから、金先物相場の反発は抑制された。ただ、時間外取引では米国株の大幅続落を意識して1344.80ドルまで買われており、安全逃避の金買いは6日の通常取引でも継続する可能性があるとみられている。

立会時間は、ユーロ安を受けて戻りを売られた。1月の米ISM非製造業総合指数が12年半ぶりの高水準となり、ドル高に振れた。ただインフレ・ヘッジとの見方が出るなか、1335.4ドルで下げ一服となった。引け後は株価急落を受けてドル安に振れたことから買い戻しなどが入り、1344.8ドルまで上昇した。

世界的に株価が急落したが、金はドル高に上値を抑えられた。1月の米ISM非製造業総合指数が予想以上となり、ドル高に振れた。ただ金がインフレ・ヘッジになるとの見方もあり、下値は限られた。