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先物情報、先物被害  2月21日

投資被害について


ニューヨークダウは254ドル安
20日の米国株式相場は下落。ダウ平均は254.63ドル安の24964.75、ナスダックは5.16ポイント安の7234.31で取引を終了した。

小売大手のウォルマートの決算内容が嫌気され、売りが先行。前週の株価上昇を受けて利益確定の動きが広がったほか、為替相場でのドル高進行、長期金利の上昇も嫌気され、軟調推移となった。
明日は1月30-31日開催分のFOMC議事録が公開される。今後の利上げ見通しに関しての具体的な議論内容に注目が集まりそうだ。


20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円33銭で引けた。
米財務省が実施する入札を控えた債券利回りの上昇を受け、ドル買いが優勢となった。その後、ロシア政府による米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官は、弁護士1名を新たに訴追したとの報道を受けてドルはやや伸び悩んだ。


20日のニューヨーク原油先物4月限は続伸、原油4月限終値は61.79ドル、プラス0.24ドル。
通常取引の時間帯で62.43ドルまで買われたが、米国株安やドル高を意識して取引終了時点にかけて上げ幅を縮小する展開となった。ただし、原油供給の大幅な増加に対する警戒感はやや低下しており、原油先物は60ドル台を当面維持する可能性が高いとの見方が多い。

イランやイスラエルが軍事行動を示唆し中東の緊迫感が高まっていることや、受け渡し地である米オクラホマ州クッシングの在庫が減少を続けるとの期待感から買いが優勢だったが、上げ幅を縮小して引けた。ドル高がドル建てで取引されるコモディティ価格を圧迫した。米国のシェールオイル増産見通しも圧迫要因。

週末の安全保障会議で、イスラエルのネタニヤフ首相はイランのドローンを撃墜したことを指摘したうえで、「必要であるならばイランに対して行動する」と述べ、軍事行動を示唆した。これに対してイランは「イスラエル政権が軍事的行動をとるならば、イスラエルのテルアビブは跡形もなく消え去る」と応酬した。

今週の米週間石油在庫統計では、クッシング在庫が8週連続で減少すると期待されている。市場予想は前週比210万バレル減。クッシングからメンフィスへの新たなパイプラインが稼働していることに加えて、カナダのキーストーン・パイプラインからの油送が抑制されていることで、クッシング在庫には取り崩し圧力が強い。流出事故の後、キーストーン・パイプラインの運用は限定されている。

石油輸出国機構やロシアは協調減産を年内継続し、日量で約180万バレルの減産規模を維持する見通しだが、米国ではシェールオイルの増産が続いている。2017年から始まった協調減産は年内にも米国の増産によって相殺される公算。


ニューヨーク金先物4月限は大幅下落、金4月限終値は1331.20ドル、マイナス25.00ドル。
ドルが主要通貨に対して強い動きを見せたことや、米長期金利の上昇が意識されたようだ。米国株安を意識した金買いは一部にとどまった。

16日の引け後に米商品先物取引委員会から発表された13日現在の建玉明細でニューヨーク金市場での大口投機家の買い越しが前回から減少したことが示されたことも手じまい売り要因となったもよう。