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先物情報、先物被害  3月13日

投資被害について


ニューヨークダウは157ドル安
12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は157.13ドル安の25178.61、ナスダックは27.51ポイント高の7588.32で取引を終了した。
前週の雇用統計で非農業部門雇用者数が大幅に増加した一方で、平均時給の伸びが鈍化したことから、利上げペース加速への懸念が後退し、買いが先行。ハイテク株が上昇する一方で、辞職したコーン国家経済会議委員長の後任に経済評論家のラリー・クドロー氏が最有力候補として浮上すると、通商政策への先行き懸念からS&P500とダウは上げ幅を縮小して小動きとなった。


12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円40銭で引けた。
米国債入札でサプライズなく、利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。日本の政局不安によりアベノミクス存続に警戒感がくすぶったことで円買いが優勢となった。


ニューヨーク原油先物4月限は反落、原油4月限終値は61.36ドル、マイナス0.68ドル。
時間外取引を含めて一時60.67ドルまで売られた。米国内のシェールオイルの生産拡大を示す政府報告が売り材料となった。ニューヨークダウの反落や保護主義的な米通商政策に対する市場の懸念は払拭されていないことも、原油先物の上昇を抑える要因となったようだ。

OPECの協調減産は日量で約180万バレルであるのに対して、米国の主要7地域のシェールオイル生産量はOPECが協調減産を開始してから今年2月までに日量 148万バレル増加している。現在の増産ペースが続くようだと、2018年後半には協調減産の規模を上回る。

関連市場ではドル相場がドル安に振れたことは支援要因となったものの、下げ幅を限定しただけだった。米株式市場で主要指数は高安まちまち。ただ、ナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新している。


ニューヨーク金先物4月限は反落、金4月限終値は1320.80ドル、マイナス3.20ドル。
時間外取引を含めて1315.30ドルまで売られた。この日はポジション調整的な売買が主体になっていたようだ。
ニューヨークダウの軟調推移や米長期金利の低下を意識した買いが入ったが、雇用拡大を受けて米利上げペース加速の可能性は残されているとの見方が多く、金先物は伸び悩んだ。

米連邦準備理事会の急激な利上げはないとの見方から株高となり、リスク選好の動きが金の上値を抑えた。ただ米国の鉄鋼・アルミニウムの輸入関税に対する懸念が残ったことが下支えとなった。ブリュッセルで11日に開かれた欧州委員会のマルムストロ-ム氏とライトハイザー米通商代表部代表との会談は突破口を見いだせずに終了した。