先物被害、先物情報 4月4日
投資被害について
ニューヨークダウは389ドル高
3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は389.17ドル高の24033.36、ナスダックは71.16ポイント高の6941.28で取引を終了した。
米中貿易摩擦への警戒感が広がるなか、寄付き後は揉み合う展開となったものの、前日に売り込まれたハイテク株に買い戻しの動きが広がったほか、3月新車販売台数が好調となり、引けにかけて上げ幅を拡大した。
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円63銭で引けた。
貿易戦争に関する懸念は一服したことから、米国株式相場の回復で投資家心理は改善した。米債利回りの上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りが再燃した。ユーロ・ドルは、1.2315ドルから1.2254ドルまで下落し、1.2270ドルで引けた。
ニューヨーク原油先物5月限は反発、原油5月限終値は63.51ドル、プラス0.50ドル。
時間外取引を含めて一時63.86ドルまで買われた。
米中貿易戦争が警戒されるなか、米株式市場が反発したことで押し目買いが入った。トランプ政権が発動した鉄鋼やアルミニウムの輸入制限に対して、中国は報復関税に踏み切ったが、中国側が不利であることから中国側の報復措置は腰が引けており、対立は目に見えて悪化していない。
米経済の堅調さの背景には株高による資産効果があり、株式市場の調整安が本格化するようだと景気の屋台骨である消費が失速する可能性がある。景気拡大に沿って石油需要も上向きであると想定されているが、株価動向に左右される脆さがある。ただ、雇用環境は依然として強く、消費の土台は安定している。
米週間石油在庫統計で原油在庫の増加が見通されていることは圧迫要因。原油在庫の市場予想は前週比200万バレル増。米国内の製油所は夏場の需要期に向けた定期改修を終えて稼働率を上昇させてきており、原油消費量は定期改修前の水準に戻りつつあるものの、米原油生産の拡大が続いていることが在庫の積み増し圧力につながっている。
ニューヨーク金先物6月限は反落、金6月限終値は1337.30ドル、マイナス9.60ドル。
時間外取引を含めて1332.70ドルまで売られた。米国株の反発、主要通貨に対するドル高、米長期金利の上昇などを意識して安全逃避の金買いは縮小した。
立会時間は、好調なユーロ圏の経済指標などを受けてリスク回避の動きが一服したことなどを受けて軟調となった。ドル高や株高を受けて地合いを緩め、1332.7ドルまで下落した。
3月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数改定値が低下したが、生産は堅調との見方からリスク回避の動きが一服した。米株価が急反発し、ドル高に振れたことが圧迫要因になった。