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先物被害、先物情報  4月11日

投資被害について


ニューヨークダウは428ドル高中国の対外開放路線を好感
10日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は428.90ドル高の24408.00、ナスダックは143.96ポイント高の7094.30で取引を終了した。
中国の習近平国家主席が、自動車の関税引き下げなど市場参入の大幅緩和に言及し、米中貿易摩擦への懸念が後退するとアジア・欧州株がほぼ全面高、米国株にも買いが先行した。原油高に加えて、主要企業決算への期待から終日大幅上昇となった。


10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円19銭で引けた。
中国の習主席が年内の自動車関税引き下げや経済を開放する方針を表明。米中貿易合意に注意深く楽観的な見方が強まり、リスク選好の円売りが加速した。また、コアPPIが6年半ぶりの高水準となったため年内の追加利上げ観測も強まり、米債利回りの上昇でドル買いも強まった。


ニューヨーク原油先物5月限は大幅続伸、原油5月限終値は65.51ドル、プラス2.09ドル。
時間外取引を含めて一時65.86ドルまで買われた。米中貿易協議の進展が期待されたことや、米国株の大幅続伸を好感して短期筋などの買い戻しが活発となった。

習近平・中国国家主席が自動車関税を引き下げ、輸入を拡大していく方針を示したことから米中貿易戦争に対する警戒感が後退した。トランプ政権が輸入品に対する関税を引き上げ、保護主義的な色彩を強めている一方で、中国は市場を開放していくとの見方が確認され、米中貿易戦争は主要国の堅調な景気を大きく減速させるほどの事態に発展しないとの楽観論が広がった。中国国家主席は「貿易と投資の自由化を推進し、多国間貿易体制を維持すべきだ」と述べた。

サウジアラビアが国営石油会社サウジ・アラムコの来年の上場に向けて1バレル= 80ドルを目指しているとの観測が浮上していることも支援要因。サウジは石油輸出国機構やロシアが行っている協調減産の延長を模索しているほか、年末までの協調減産の枠組みを超長期的な原油価格維持のための土台として拡張することを検討している。OPEC加盟国や非加盟国による共同閣僚監視委員会が今月20日に行われる。

米株式市場の上昇や米週間石油在庫統計で原油在庫が減少すると見通されていることも相場を押し上げた。米原油在庫の市場予想は前週比125万バレル減。米国内の製油所は定期改修を終了して稼働率を高めており、原油消費量が拡大しつつある。ただ、米石油協会の週報で、米原油在庫は前週比178万5000バレル増となった。

特に材料視されていないものの、米エネルギー情報局は月報で2018年の米国の原油生産見通しを若干下方修正した。第1四半期から第3四半期まで引き下げられている。ただ、第4四半期は上方修正した。

時間外取引から5月限は堅調に推移し、通常取引開始後は65.86ドルまで上値を伸ばした。年初来高値圏に再び差し掛かっている


ニューヨーク金先物6月限は続伸、金6月限終値は1340.10ドル、プラス4.00ドル。
金連動型上場投資信託の保有量が増加していることが材料視されたようだ。ただ、米中貿易協議の進展期待や、インフレ進行を意識して通常取引終了後の時間外で金先物の上昇はやや一服した。

金6月限は続伸。時間外取引では中国の習近平国家主席の演説を受けてリスク選好の動きが出たことから売り圧力が強まった。ただ欧州時間に入り、ユーロ高に振れると押し目を買われて堅調となった。

中国の習近平国家主席が、中国経済の開放をさらに進めると述べたことを受けて貿易戦争に対する懸念が後退した。一方、英金融政策委員の発言などを受けてポンド主導でドル安に振れ、金の下支え要因になった。またボサート米大統領補佐官が辞任したことや、トランプ米政権がアサド政権に対し、他の数カ国との共同軍事攻撃を検討していることも支援要因となった。