8月3日
投資被害について
ニューヨークダウは7ドル安、アップルの時価総額は1兆ドル突破
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は7.66ドル安の25326.16、ナスダックは95.40ポイント高の7802.69で取引を終了した。
米中貿易摩擦への警戒感からアジア・欧州株が全面安となり、売りが先行したものの、携帯端末のアップルの決算が引き続き好感され、主要ハイテク株に幅広く買いが広がる展開となった。
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円62銭で引けた。米中貿易摩擦激化を警戒したリスク回避のドル売りが強まったのち、良好な7月米雇用統計への期待が高まり、ドル買いが再燃した。
ニューヨーク原油先物9月限は反発、原油9月限終値は68.96ドル、プラス1.30ドル。
前日まで続落した反動で買いが優勢となった。夏季休暇シーズンで出来高が減少しているなかで値が振れやすい。7月後半以降のレンジ下限に達したことが反発狙いの買いを誘った。
イランやベネズエラの減産を穴埋めするため、サウジアラビアやアラブ首長国連邦 、クウェート、イラクのほか、ロシアがに増産を行っている反面、イランやベネズエラの生産量が今度どれだけ縮小するのか不透明であることから、先月以降は調整安を交えつつ方向感を失っている。
イランがホルムズ海峡で大規模な軍事演習の準備を行っている兆候があるとの報道は中東情勢の緊迫感を高めた。来週から米国はイランに対する制裁の第1弾を開始する。イランの通貨であるリアルは制裁開始を控えて暴落しており、経済的にはすでに追い込まれている。
米調査会社ジェンスケープのデータでWTIの受け渡し拠点である米オクラホマ州クッシングの原油在庫が減少したと伝わったことは支援要因となった。今週、米エネルギー情報局が発表した週報でも、クッシングの原油在庫は減少を続けており、2014年以来の低水準を塗り替えている。
ニューヨーク金先物12月限は続落、金12月限終値は1220.10ドル、マイナス7.50ドル。
金12月限は、続落。時間外取引では1221.7~1230.0ドルのレンジで推移、前日比4.7ドル安の1222.9ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、ユーロの上値の重さなどを受けて売り優勢となった。
ドル高や貿易戦争に対する懸念が圧迫要因になった。中国の王毅国務委員兼外相は、関税導入によって米政府の主張する米中間の貿易不均衡の解決に至らないとした。トランプ米政権は2000億ドル相当の中国製品の輸入関税を10%から25%への引き上げを提案している。