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10月5日

投資被害について


ニューヨークダウは200ドル安、金利上昇への警戒感広がる

米国株式相場は下落。ダウ平均は200.91ドル安の26627.48、ナスダックは145.57ポイント安の7879.51で取引を終了した。
米長期金利が7年ぶりの高水準となり、株価収益率の高い銘柄を中心に売りが先行。ダウが連日最高値を更新していることから、利益確定の動きも広がり、終日下落となった。

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円94銭で引けた。
世界的な金利上昇が経済成長に影響を与えるとの警戒感が高まり、欧米諸国の株式は総じて下落したことから、リスク回避の円買いが再燃した。株安を受けて米債利回りは伸び悩み、ドル買いは一段落した。

ニューヨーク原油先物11月限は大幅反落、原油11月限終値は74.33ドル、マイナス2.08ドル。

高値警戒感が強まっていたなか、サウジアラビアとロシアが協調して増産すると伝わったことが利益確定の売りを誘った。イランやベネズエラの減産を穴埋めするため、生産余力のある産油国は増産を迫られている。サウジアラビアは生産能力を増強するため、200億ドルを投じる予定。同国の現在の生産能力は日量1200万バレル程度。

一ヶ月後から始まる米国の対イラン制裁の第2弾によって、イランの供給量は一段と減少する見通し。米国はイランの原油輸出をゼロにするため各国に圧力をかけており、中心的な取引先である中国やインドの企業が買い付けを削減する兆候がある。

米金利が一段と上昇するなかで米株式市場が下げたことは原油安を後押し。米経済は堅調に推移しており、金利上昇に耐えられるとみられているが、米長期債利回りは一時12ベーシス・ポイント近く急伸し、7年ぶりの高水準に達したことから、金融市場をやや動揺させた。

インドではドル高・ルピー安と原油高が経済の二重の逆風となっており、新興国不安が高まっている。インド・ルピーは対ドルで最安値を更新する流れにある。トルコ・リラやオフショア人民元は対ドルで最近の安値圏を維持しており、新興国通貨安の不安感は払拭されていない。米中貿易戦争の行方も気がかり。


ニューヨーク金先物12月限は上げ渋り、金12月限終値は1198.80ドル、マイナス1.30ドル。

金12月限は、小幅続落。時間外取引では1199.6~1206.6ドルのレンジで推移、前日比3.0ドル高の1205.9ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米国債の利回り上昇によるドル高などを受けて軟調となった。ただ欧州時間に入ると、ユーロ高を受けて地合いを引き締めた。

米新規失業保険申請件数が49年ぶりの低水準に迫ったことや、8月の米製造業新規受注が11カ月ぶりの伸びを示し、この日も米経済指標は好調となった。米国債の利回り上昇を受けて株安に振れ、金の支援要因になる場面も見られた。しかし、ドル高が再開すると戻りを売られた。