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10月25日

投資被害について


ニューヨークダウは608ドル安、投資家のリスク回避姿勢強まる
米国株式相場は大幅下落。ダウ平均は608.01ドル安の24583.42、ナスダックは329.14ポイント安の7108.40で取引を終了した。
米長期金利上昇による影響や世界経済減速への懸念が根強く、大幅下落となった。地区連銀経済報告では、多くの地域で緩やかな景気拡大が確認されたものの、関税によるコスト上昇への懸念が示され、引けにかけて下げ幅を拡大した。イタリア予算案や英国の欧州連合離脱を巡る対立も投資家心理を悪化させた。本日の下落で、S&P500とダウは年初来で下落に転じた。


24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円19銭で引けた。
欧州通貨に対するドル高に連れたドル買いが優勢となったのち、予想を下回った米9月新築住宅販売件数や株安を意識してドル売りに拍車がかかった。リスク回避の円買いも強まった。

ニューヨーク原油先物12月限は反発、原油12月限終値は66.82ドル、プラス0.39ドル。
米エネルギー情報局の週報で原油在庫は市場予想以上に増加したものの、石油製品の在庫が取り崩されたことを好感し、前日までの下げの反動が現れた。石油製品需要は節目の日量2000万バレルを大きく上回った。製油所稼働率は89.2%と前週比でやや上昇したものの、定期改修で全体的には引き続き稼働率は抑制されており、石油製品の供給は制限されている。

来月から米国のイラン制裁の第2弾が始まり、石油取引が制裁の対象に加わることも支援要因。各国はイランとの取引を縮小しており、輸出量は一段と減少する見通し。制裁の一環として、米国はイランの原油輸出をゼロにしようとしている。

ただ、米株価指数が下げ止まらず、前日の安値を下抜けたことは原油相場の戻りを圧迫した。株安を通じて米景気減速が警戒されており、石油需要の拡大見通しも曇っている。ただ、今のところ株価以外に米景気減速を示唆する兆候は乏しい。発表された9月の米新築住宅販売件数は弱かったものの、住宅関連指標の冴えない推移はこれまでと同様。


ニューヨーク金先物12月限は反落、金12月限終値は1231.10ドル、マイナス5.70ドル。

金12月限は、反落。時間外取引では1230.6~1236.5ドルのレンジで推移、前日比6.1ドル安の1230.7ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、ユーロ圏購買担当者景気指数速報値の低下を受けて下げ幅を拡大した。

ユーロ圏の景気減速が懸念され、ユーロ安に振れたことが圧迫要因になった。ただ米株価が決算に対する懸念や、米製造業者の値上げなどを受けて急落したことが下支えとなった