12月6日
投資被害について
ニューヨーク株式ブッシュ元大統領追悼日で休場
5日のニューヨーク市場は、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領死去にともなう「国民追悼の日」で休場のため、主要通貨の為替取引はやや動意薄の状態が続いた。ドル・円は113円19銭で取引を終えた。
5日のニューヨーク原油先物1月限は小幅安、原油1月限終値は52.89ドル、マイナス0.36ドル。
石油輸出国機構総会を6日に控えるなかで方向感は限定的だった。総会に先立ち、OPEC加盟国と非OPEC加盟国による共同閣僚監視委員会がウィーンで行われ、世界的な過剰在庫の増加を回避するため減産が勧告されたもの の、減産規模については調整が続いている。関係筋の話として伝わったところによると、減産規模を決めるベースラインも事前合意に至っていない。
記者団に対してロシアのノバク・エネルギー相は、サウジアラビアのファリハ・エネルギー相との事前協議は良好だったとの認識を示しただけだった。両国は協議を続けるとも語った。
世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念や、米国の対イラン制裁の一時緩和による供給過剰を背景に、サウジやロシアを中心としたOPECプラスは減産合意に向けた協議を続けている。これまでの報道によれば、日量130万バレル程度の減産が目標となっている。ロシアの減産割当で意見が対立しているとの報道もある。露ルクオイルのヴァギト・アレクペロフ社長は減産の準備は出来ているが、冬場の減産は技術的に難しいと述べた。
第41代米国大統領ジョージ・ブッシュ氏の国葬で、5日が追悼の日となったことも値動きを抑制した。米エネルギー情報局の週報発表は現地時間5日から6日に延期されている。米原油在庫の市場予想は前週比90万バレル減。
5日のニューヨーク金先物2月限は反落、金2月限終値は1242.60ドル、マイナス4.00ドル。
金2月限は、反落。時間外取引では1238.7~1244.8ドルのレンジで推移、前日比3.3ドル安の1243.3ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、ドル高を受けて軟調となったが、欧州時間に入ると、ドル高が一服し、下げ一服となった。
米国債の逆イールドを受けてリスク回避のドル高となった。ただ中国が米国との通商協議で合意が可能との見方を示したことを受けてリスク回避の動きが一服し、ドル高が一服した。一方、この日は国民追悼の日で米金融市場が休場となった。