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12月20日

投資被害について


ニューヨークダウは351ドル安、利上げを嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は351.98ドル安の23323.66、ナスダックは147.08ポイント安の6636.83で取引を終了した。
前日の流れを受けて買いが先行したものの、FOMCの結果を見極めたいとの思惑から上値も限られた。FOMCでは大方の予想通り利上げを実施し、発表後に相場は下落に転じた。2019年の利上げ予想回数を2回へ引き下げ、パウエルFRB議長も将来のデータ次第で金融政策変更の可能性にも言及したが支援材料とはならず、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円44銭で引けた。
米連邦公開市場委員会で利上げを実行するも、来年の利上げペースが引き下げられるなどのハト派的な利上げを織り込むドル売りが優勢となったのち、事前の予想ほどFOMCがハト派色を強めなかったため、ドル買いが再燃した。


ニューヨーク原油先物1月限は反発、原油1月限終値は47.20ドル、プラス0.96ドル。

米エネルギー情報局が発表した週報で、ヒーティングオイルを含む留出油の需要が堅調だったことが反動高のきっかけとなった。留出油の需要は日量488万6000バレルと、今冬の需要期に入ってからの最高水準となった。統計的には2003年以来の高水準。原油安を背景に石油製品の小売価格は値下がりが続いており、需要を刺激している。ただ、ヒーティングオイルの価格は依然として前年を上回っている。

米原油在庫は市場予想ほど減少しなかったものの、特に材料視されていない。米製油所稼働率は95.4%と高水準を維持した。

米連邦公開市場委員会の声明文やパウエル米連邦準備理事会議長の会見を手がかりとした動意は限定的だったが、ドル高や株安に振れたことは原油 相場の上値を抑えた。FOMCは市場予想どおりに追加利上げを決定し、来年は2回の利上げを見通した。米国の成長・インフレ見通しは下方修正されたが、パウエルFRB議長は「ファンダメンタルズ的に情勢は見通しに警告を発していない」と述べており、利上げ停止の可能性を示唆しなかった。

世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念は引き続き相場の重し。中国やユーロ圏、日本で景気は減速しており、来年以降の世界経済には不透明感が強い。今月、石油輸出国機構や非OPEC加盟国は日量120万バレルの減産を来月から開始することで合意したものの、各国に減産枠が割り当てられておらず、実行性が疑問視されている。


ニューヨーク金先物2月限は小幅続伸、金2月限終値は1256.40ドル、プラス2.80ドル。

金2月限は、続伸。時間外取引では1250.6~1255.3ドルのレンジで推移、前日比1.9ドル安の1251.7ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、ドル安を受けて地合いを引き締めたが、欧州時間に入ると、戻りを売られた上げ一服となった。

立会時間は、米連邦公開市場委員会を控えてドル安に振れたことを受けて堅調となり、7月13日以来の高値1262.2ドルを付けた。買い一巡後は上げ一服となり、米FOMC声明発表後にドル高に振れると下落した。

米連邦公開市場委員会では利上げが決定された。2019年の利上げ回数の見通しは2回とし、前回の3回から減少した。ハト派の内容になるとの見方からドル安となったが、市場で1回の利上げ見通しとなっていたことから声明発表後はドル高に転じた。