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2月21日

投資被害について


ニューヨークダウ63ドル高、FOMC議事録を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は63.12ドル高の25954.44、ナスダックは2.30ポイント高の7489.07で取引を終了した。
朝方は、FOMC議事録や米中交渉を見極めたいとの思惑から小動き。FOMC議事録では、量的緩和によって膨らんだバランスシート縮小の年内終了について連銀当局者の意見が概ね一致したが、今後の利上げ方針については意見が分かれた。発表後に株価は一時下落したものの、引けにかけて上昇に転じた。

1月開催分の米連邦公開市場委員会議事録がハト派色を強めるとの思惑でドル売りが一時優勢となったが、年内の利上げ停止を明示する内容ではなかったことから、ドルを買い戻す動きが広がった。

ニューヨーク原油先物4月限は続伸、原油4月限終値は57.16ドル、プラス0.71ドル。

米中通商協議が合意に向かって進展していると期待されているなかで、世界的な景気減速や石油需要の下振れ懸念が後退している。米国は来週2日に中国からの輸入品2000億ドル分に対する追加関税を10%から20%まで引き上げる予定だが、協議が順調であると判断されるなら、引き上げは再延長される見通し。ただ、具体的な協議の進展は今のところ伝わっていない。

石油輸出国機構やロシアなど主要な産油国による協調減産や、米国の制裁を背景にイランやベネズエラの生産量が一段と減少する見通しであることも支援要 因。OPECプラスは日量120万バレルの協調減産を行っており、舵取り役であるサウジアラビアは来月にかけて単独で減産を強化する。

今週23日、ナイジェリア大統領選が行われる。本来は先週16日だったが、投票直前になって一週間延期された。現職のブハリ大統領と元副大統領のアティク・アブバカル氏の一騎打ちとなっており、接戦が予想されている。OPEC加盟国のナイジェリアの生産量は日量170万バレル程度とアフリカで最大。

ニューヨーク金先物4月限は小幅高、金4月限終値は1347.90ドル、プラス3.10ドル。

金4月限は続伸、時間外取引では1342.6~1349.8ドルのレンジで推移、前日比2.0ドル高の1346.8ドルとなった。4月限は、安寄りしたのち、ドル安を受けて地合いを引き締め、昨年5月以来の高値1349.8ドルを付けた。その後はドル安一服を受けて上げ一服となった。

米中の通商協議で米国が人民元の安定を要請し、人民元が上昇したことや、スペインのボレル外相の英国の欧州連合離脱に関する発言を受けてドル安に振れたことが支援要因になった。ただ米連邦公開市場委員会議事要旨で利上げ停止について明確でないとの見方が示されると、ドル高に振れ、金の上値を抑えた。