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3月8日

投資被害について


ニューヨークダウ200ドル安、世界経済鈍化への懸念強まる

米国株式相場は下落。

ダウ平均は200.23ドル安の25473.23、ナスダックは84.46ポイント安の7421.46で取引を終了した。欧州中央銀行によるユーロ圏経済成長見通しの下方修正を受けて、欧州株が全面安となり、売りが先行。世界経済の鈍化懸念が意識され、終日下落となった。

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円58銭で引けた。

欧州中央銀行が成長見通しを大幅に引き下げたため、世界経済の成長鈍化懸念が一段と強まり、リスク回避の円買いが優勢となった。

ニューヨーク原油先物4月限は反発、原油4月限終値は56.66ドル、0.44ドル高。

石油輸出国機構を中心とした産油国が現在の協調減産を6月以降も継続する可能性があることや、米国のイランやベネズエラに対する制裁が供給不足を警戒させている。ガソリン需要が拡大する北半球の夏場にかけても供給が絞られるようだと、需給がひっ迫するリスクがある。

サウジやロシアによるOPECプラスは日量120万バレルの協調減産を行ってい る。来月のOPEC総会で現在の減産合意に関する点検が行われるものの、関係筋の発言によると、特に変更はないもよう。世界的に景気が減速するなか、現行の協調減産が終了する6月以降も減産が続けられる可能性がある。ただ、イランやベネズエラの供給規模は米国の方針次第であり、見通しにくい。

欧州中央銀行が大幅に景気見通しを下方修正するなど、景気減速で石油需要の下振れが拡大する余地があることは上値を抑制した。ECBが鈍化する景気に配慮したにも関わらず、米株式市場は下落している。

景気が懸念されるなかでも、米原油生産量が拡大を続けていることは圧迫要因。米原油生産量は日量1210万バレルと過去最高水準を塗り替え続けている。シェールオイル生産の中心地であるパーミアンでは、エクソンモービルやシェブロンが開発競争を続ける見通しで、生産量はさらに膨らんでいく公算。



ニューヨーク金先物4月限は弱含み、4月限終値は1286.10ドル、1.50ドル安。

欧州中央銀行理事会で政策金利に関するフォワードガイダンスを修正し、「主要政策金利は少なくとも今年末まで、また必要な間、現行水準にとどまると予想する」とした。また期間2年の貸出条件付き長期資金供給オペの第3弾 を9月から実施すると発表した。ECBの決定を受けてユーロ安に振れたことが金の圧迫要因になったが、景気の先行き懸念から株安に振れたことから下値は限られた。