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3月13日

投資被害について

ニューヨークダウ96ドル安、ボーイングが続落

米国株式相場はまちまち。
ダウ平均は96.22ドル安の25554.66、ナスダックは32.97ポイント高の7591.03で取引を終了した。2月消費者物価指数が予想外の鈍化となり、利上げ据え置きが長期化するとの見方から、S&P500とナスダック総合指数に買いが先行。その後は、英国でのEU離脱修正案の採決結果を見極めたいとの思惑から小動きとなった。EU離脱修正案は再び否決されたものの、相場への影響は限定的だった。ダウは航空機メーカーのボーイングの旅客機事故の影響が重しとなり、軟調推移となった。

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円34銭で引けた。

米国の2月消費者物価指数は市場予想を下回ったことや、米10年債入札の好調な結果を受けて、米債利回りが低下したことがドル売り材料となった。

ニューヨーク原油先物4月限は小幅高、原油4月限終値は56.87ドル、0.08ドル高

関係筋の話として、サウジアラビアが4月の輸出量を削減する計画であると伝わったことが相場を押し上げた。来月のサウジの輸出量は日量700万バレルを下回るという。生産量は日量1000万バレル未満で維持する公算。石油輸出国機構が少なくとも6月まで協調減産を続ける見通しのなかで、舵取り役であるサウジは相場の下支えを続ける見通し。

米エネルギー情報局が発表した月報で、米原油生産量の見通しが下方修正されたことも支援要因。2019年の米原油生産量は日量1241万バレルから同1230万バレルに引き下げられた。2020年は日量1320万バレルから同1303万バレルに下方修正されている。

OPECを中心とした産油国が減産を続けている反面、米国では増産が続いている。テキサス州パーミアンなど、シェールオイルの開発が引き続き活発。ただ、世界的に景気は減速しており、EIAは今年と来年の世界の石油需要を下方修正している。2019年の需要見通しは従来の日量1億145万バレルから同1億139万バレルまで引き下げられた。ただ、米国の需要見通しはほぼ据え置かれている。



ニューヨーク金先物4月限は反発、金4月限終値は1298.10ドル、7.00ドル高

英国の欧州連合離脱で、メイ英首相が欧州委員会のユンケル委員長と英議会可決を可能にするための修正で合意したことを受けてポンドが上昇した。ただコックス英法務長官の発言が伝わると、ポンドは上げ一服となった。英下院ではメイ首相の合意案は否決された。一方、2月の米消費者物価指数でコア指数が前月比0.1%上昇と事前予想の0.2%上昇を下回り、金の支援要因になった。またダウ平均株価はボーイングの下落を受けて軟調となった。